感動日記 四二四四 莫妄想(まくもうそう) 令和六年六月十八日 | 雨にも負けず菩薩道

雨にも負けず菩薩道

菩薩の心で人生を生きる。

莫妄想とは字の如く、妄想する事(なか)れという言葉です。

過去は既に過ぎ去り戻る事はできません。

これからという将来未来はまだ来ぬから如何にも来たかのように心配してもしようがない、問題なのは今ただいまの心の念という事なのでしょう。

しかしパスカルの「人間は考える葦である」という言葉がありますが、人間とは考えない葦であるから考える葦であって欲しいというように思えてしまいます。

それと同じように莫妄想という言葉も逆に妄想するのが人間であるから妄想するな、という言葉のようでもあります。

南海トラフの巨大地震では高知県では32mの津波、四国全体の死者数が9万人だそうです。

これは妄想ではなくデーターに基づいた現実に起こりうる災害なのです。

四国の三分の一位無くなってしまう程の巨大地震にも拘らず人は余り考える事もなく暮らし住んでようです。

精神病には今後につい、将来についての心配病、不安病、不安定病というようなものがあるのではないだろうか。

妄想するなということは、人間は妄想するのが普通の人間だからではないだろうか。

いつ起こるかも知れない巨大地震、や自然災害、運転していての事故、通り魔事件、など一寸先は闇なのです。

その事に心を集中すると病気にかかってしまうのが当たり前ではないでしょうか。

しかし人間は人の事はよくみえるが自分の事は見えないように死が迫っていようともまさか自分とは気づかない気づこうとしないのです。

心配ご無用、いい加減だから生きていられるのでしょう。