朝早く、車に乗っていると一番鳥が「コケケッコウ」と鳴いているように聞こえました。
聖徳太子に世間虚仮・唯佛是真という言葉があります。
人生の真実を映し出している言葉です。
だとするならばこの言葉を素直に受け入れて生きる事こそが人生を大道で生きていく方法ではないだろうか。
そんな事が鶏の鳴き声から伝わってきたのです。
それが虚仮結構(コケケッコウ)という言葉です。妙好人に因幡の源左さんの口ぐせは、「ようこそ、ようこそ」でした。「ようこそ」とは、因幡地方の方言で、「ありがとう」という感謝の心と、「よくいらっしゃいました」というおもてなしの心を意味します。
源左さんの人生は、昭和五年八十八歳で没するまで苦難の人生ではありましたが、その言葉やその姿で多くの人々に教えを伝えました。
ようこそ、という言葉にはどんな人でもいらっしゃい、みんなで仲良く生きましょうという思いが込められているようです。人間皆虚仮だからこそお互いに助け合って生きましょうという事のようでもあります。