感動日記  四三七五 人間は本心では幸せになりたい 令和五年五月二日 | 雨にも負けず菩薩道

雨にも負けず菩薩道

菩薩の心で人生を生きる。

 

貴方は心の底では幸せになりたい、と思っていると思いますか、それとも不幸になっても仕方がないと思って生きていますか、どちらでしょうか、と質問したならば、どのような答えが出てくるのでしょうか。殆どの人は心の奥底では人間に生まれてきたからには幸せになりたい、と思っているのではないでしょうか。しかしそこに立ちはだかるのが煩悩です。

 

所謂、純真な心を邪魔する悪魔の心です。そして幸せを求めようとしなくなってしまいます。それに気付いた時には死の間近になっていた、というのが現状ではないでしょうか。

生きものは他の生きものの命を奪わなければ生きてはいけない殺生犯としての業を背負った運命生物です。そして人間には知恵が備わっていなければ美しさや優しさや幸せを求める心も湧かず苦悩などはないはずです。自らの命の根源は殺生犯として誰でもが気付かなければならない地獄往きの大悪人である事なのです。

人間として生きるとは己の命は地獄を棲み家として定まっているのです。しかしそのように哀れな人間に地獄の泥の中から蓮の花が咲くように不思議な出来事を用意して下さったのが阿弥陀様の四十八の誓願です。そしてその第十八願に「わたしが仏になるとき、すべての人々が心から信じて、わたしの国に生れたいと願い、わずか十回でも念仏して、もし生れることができないようなら、わたしは決してさとりを開きません。」と誓願しそしてその願いが成就して如来となられました。吾々人間はこの教えを信じて生きるしか他に教えはないのです。