今、わたしは73歳です。
40歳の時に胃癌の手術をして胃の3分の1を切除しました。
体重も92kもあったのですが30k痩せて当時は別人のようでした。
5年間位は食べ過ぎて胃が痛くなり再発したのではないかとノイローゼ気味でした。
早期発見の為に助かったのです。
それから33年生きてきました。
いや生かさせて戴いたという事なのでしょう。
これから幾つまで、わたしは生きている事が出来るのだろうか、と考えてしまいます。
しかし、その何時かは自分には分からないのです。
これから自分はどのように生きたいかを考えてみました。自分なりに考えて観ました。
ふと浮かんだのが「今が地獄、今が極楽」という言葉です。
我が身を掘り下げて見つめた時、親鸞聖人の「地獄は一定棲み家ぞかし」地獄行が決まっている身であるのです。
何故かというと、お前が幾ら偉そうな事を言ったとしても毎日多くの生きものの命を食事と称して奪っているではないか、そのように殺生を繰り返している、お前が救われるはずがない身なのだ、と閻魔大王が教えて下さっているのです。
しかしそこまで地獄往きの覚悟が出来たならば阿弥陀様の方から眩しい位の光がお前にさして下さるのです。
その光が「南無不可思議光」という勿体ない極楽浄土の光なのです。