正信偈の最初の言葉は親鸞聖人の「帰命無量寿如来 南無不可思議光」です。
これは、 「親鸞は、無量寿如来に帰命 いたしました。
親鸞、不可思議光に南無いたしました」 と言われているお言葉です。
その帰命とは、己の命の源に帰りましょう、という言葉ではないでしょうか。
人は自らの命の尊さなど考え、思う事なく欲望と煩悩のままに生きています。
そしてやむを得ない宿業を背負って生きているのです。
しかし我が命を振り返った時、別世界がある事に気づくのです。
人は我が命がどうしてあるのかを知ろうとしません。
しかし現実には私は生きて命があるのいです。
摩訶不思議な命の花が咲いているのです。
その摩訶不思議を仏さまというのでしょう。
仏さまの命が人それぞれの心の中にすでに入りこんでいるのです。
その入り込んでいる仏の命を振り返り、気づいて下さいというのが帰命無量寿如来という言葉のように思えるのです。