民芸手帖 昭和36年12月1日発行(通巻43号)
目次
「近ごろの感想」(松方三郎)
「柳さんと上加茂民芸協団と私」(黒田辰秋)
「上加茂協団の人々」(鈴木実)
「肥後路の陶芸」(梅林新一)
「蝦夷地方御用旗など」(小寺平吉)
「切伏物語」(岡村吉右衛門)
「続船箪笥私見」(越崎宗一)
「民家用語28 がんぎ」(川島宙次)
「民家巡礼 神岡の板倉」(溝口歌子)
「リーチ・浜田の会」(式場隆三郎)
「昭和36年民芸手帖総目次」
「近ごろの感想」は副題として日本の値打ちについてとし、バーナードリーチとワーナーさん(ラングドン・ウォーナーのことと思われる)2人の外国人から見た日本の価値について民芸運動について述べたいもの。
「柳さんと上加茂民芸協団と私」は昭和3年に柳宗悦らと上加茂に赴いた際の手記。
「上加茂協団の人々」は副題を柳先生を偲んでとし、上加茂民芸協団発足についての懐かしい話。
「肥後路の陶器」は熊本県下の窯元、小岱焼、高田(八代)焼、水の平焼、広山焼についてその特徴等を紹介。
「蝦夷地御用旗など」では、室蘭善光寺にある開拓史上の貴重な文化財について取り上げたもの。
「切伏物語」はアミップイソイタックと読み、アイヌの着物、アッシ( アツシ、アトゥシ、アットゥシ )について切伏の方法について紹介したもの。アッシの写真1枚、二風谷ペナリコタンで撮影された老婆の写真1枚。
「続 船箪笥私見」は船箪笥の図版3枚を挙げて、その特徴を述べたもの。柳先生の「船箪笥」の写真にも例示のない二種を紹介とある。
「がんぎ」は雁木。日本海に面する北陸や東北の雪深い町々の民家に見られる。高田市の図版のほか、直江津、北陸山代の図版。
「神岡の板倉」では、飛騨の神岡、高原地区に残る板倉について素材や特色述べたもの。農家の出桁のまじないも紹介。
「リーチ・浜田の会」は8年ぶりの来日となったバーナードリーチと、作
陶40年の回顧展が開かれた浜田庄司の歓迎・祝賀会の模様のレポート。
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手元にある古書『民芸手帖』について、覚書のために目次とおおまかな内容を記しています