~プロローグ~
マサは闇の中にいた。
深く深く、先が見えない闇。
右も……左も
上も……下も
何もわからない。
でも、何か聞こえる。
これは?この音は?
人の声だ。
何か話しているのか?
わからない。
この声の主は誰なのか。
音がだんだん大きくなる。
何かが迫ってくる。
そして……そして……
4月1日。
午前10時半
マサは母の怒鳴り声で目が覚めた。
どうやら母は、明日から社会人なのにいつまでも寝ているマサに怒っていたようだ。
マサは布団から起き上がり、体を伸ばし、あくびをした。
とたんに凄まじい衝撃に襲われた。
昨日のニンニクだ。
一晩たってもこれほどとは。
マサはなんとかその激臭に耐えながら、身支度を整え、明日から始まる社会生活に向けての準備を始めた。
足りないものを買いに行こう。
そう思い、父と母を車に乗せ買い物へと出かけた。
シャンプー、靴下、明明後日から始まる関東地方での研修のために必要な道具。
などを買い揃え、卒業証書などのお披露目のため、祖父母の家へと向かった。
祖父母の家で、穏やかな時を過ごし自宅へ帰宅。
そのあとすぐに、就職前夜祭として焼き肉を食べに行った。
たが、マサは乗り気ではなかった。
なぜなら昨日のニンニクがまだ残っていたからだ。
ブレスケアを何個も飲み込み、ほぼ満杯に入っていたミンティアも、なくなるほど食べた。
それなのに臭いが消えない。
そんな状態で焼き肉などを食べたら…………
マサの予感は的中した。
今、死にそうです。
かなり臭い。
こんなんで明日も臭いが残っていたら入社式なんてマサは出ることが出来ないだろう。
マサは今宵も、右手にブレスケア、左手にミンティア、口に歯ブラシの三刀流で臭いに立ち向かう。
願わくは、明日、臭いが消えていることを信じ……。
~end~
~エピローグ~
マサは不思議と、不安はない。
あるのは、明日とうとう新しい世界へと一歩を踏み出すという、ワクワクだけだ。
怖いという気持ちも、不安も、緊張もあまりない。
というわけで明日。
マサは新しい世界へと歩き出す。
作者から……
みんな!!
遅刻しないようにね!!
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