高速増殖炉の本当の狙い 小出裕章
脱原発の日のブログ
様より、拡散転載致します。
高速増殖炉の本当の狙い 小出裕章 (ビッグイシュー): http://t.co/ihttS6c
インタビュー概要
5段3ページに渡るインタビュー記事ですが、小出先生の発言部分をかいつまんで要約して
ご紹介します。
・チェルノブイリ事故では、日本の法令による放射線管理区域の基準が適用されるエリアは、
原発から700キロメートルの距離まで広がった。本州の6割を占めるほどの面積。
・東電が5月13日に原子炉には水がないと言い出したが、これが本当であれば、核燃料が溶け
て圧力容器の中に落ち、鋼鉄の格納容器に穴をあけて貫通している状態だろう。溶けたウランの
塊が地下水と接触して汚染した地下水が周辺や海に流れ出ないように対策をとらないといけない。
・現在までに福島第一から大気中に放出された放射性物質はチェルノブイリの数分の1だろう。
私が最も恐れている水蒸気爆発が起これば、チェルノブイリ級の災害になる可能性がある。
・日本の法律の基準である年間1ミリシーベルトという被曝限度を適用すると、福島県に匹敵する
面積を避難地域にすることになる。政府が言う年間20ミリを基準にしても、琵琶湖の2倍くらいの
広さが避難区域となる。
・子供たちや若い人には避難してほしい。セシウム137の放射線は半減するまで30年かかり、
20ミリシーベルトのところは90年たっても2.5ミリシーベルトにしかならない。
・広島の原爆では何年も草木が生えないと言われたがちゃんと生えていると言う人がいる。でも
原爆の場合はキノコ雲によって放射性物質は成層圏に吹き上げられ地球全体に広がった。
原発事故の場合は周辺に撒き散らされ、地面の汚染という意味では原爆よりも濃密な汚染になる。
・1945年7月16日に米国アラモゴードで、人類初の原爆が炸裂した。その後、広島と長崎が続いた。
それを見てこのエネルギーを何かに使いたいと期待したのが原発の始まり。原発は毎日原爆3発分
ぐらいを爆発させて電気をつくるが、その過程で核分裂生成物という毒物が生じる。またそれと同時
にプルトニウムができる。もともと原子炉はプルトニウムを作る技術、装置だった。
・原発は核分裂反応で生じるエネルギーの33%を電気にして、残りは海に捨てる。そのことで海の
生物環境にも悪影響を与える。また、ウラン鉱山から再処理工場に至るまで長期に渡って管理する
必要があり、さらに日本では地震地帯に原発を設置している。これほどのリスクを冒して原発を作る
のはプルトニウムがほしいからだ。
・建前では、高速増殖炉もんじゅの燃料としてプルトニウムを再使用するとしているが、もんじゅはトラ
ブル続きで動いていない。苦肉の策として、ウラン用の既存の原発でプルトニウムを燃やすことにした。
これがプルサーマルだが、これは灯油用のストーブでガソリンを燃やすに等しいこと。
・原発が生成するプルトニウムで核分裂するのは7割程度。高速増殖炉なら、性能が高い原爆に
最適な、核分裂の割合が高いプルトニウムが作れる。そのためにもんじゅが作られたのだろう。
・日本の54基の原発はすべてGEかウエスティングハウスの原子炉。心臓部は国産ではなく、両社
が特許を押さえている。フランス、英国、ロシアは自国で基礎から原子炉を設計開発したが、日本は
戦後1952年まで原子力研究が禁止されていたために遅れをとり、米国の技術におぶさってきた。
ただ、米国も英国もフランスも高速増殖炉だけは他国には販売も技術移転もしないため、日本は
独力でもんじゅを作った。が、技術が遅れているため動かないことになった。
・原子力からは簡単に足を洗える。日本の発電所の設備能力の内、原子力は18%しかない。火力の
設備を7割稼働させれば、原子力分をすべて賄える。過去の最大電力需要を見ても、火力と水力の
合計以上になったこともない。原発をやめても停電はない。原子力が必要だというのは誤解。
・でも本当に言いたいのは、電気が足りようと足りなかろうと原発だけはやってはいけないということ。
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-10928237908.html
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
当ブログ関連記事
↑
ここには、核武装を実質的に推進してきた人間や、核心部分が掲載されていましたが、
そこの部分だけ、ものの見事に削除されているようです。何者か達にとって、非常に都合が悪かった
のでしょう。密かに核武装を推し進めてきた人間達とは、一体如何なる人間達なのでしょうか !
非核3原則を世界に宣言しながら、影でそんな事をやっていたらどこの国からも信用される訳が無い。
ワントンブログは、脱原発の日のブログ様を応援しています
X