少し急いだだけで息が上がる。
動きたい気持ちはあるのに、体がついてこない。
その原因は、足腰だけではないのかもしれません。

 

前回、点滅し始めた横断歩道を急いで渡っただけで、ゼーゼーしてしまった話を書きました。
あのときの私は、足腰が弱っているという問題だけではなく、

少し動いただけで息が上がるほど、体力や心肺の余裕が落ちていたのです。

 

階段を上る。
坂道を歩く。
信号が変わりそうで少し急ぐ。
そんな場面で、前よりしんどいと感じるようになる。

 

すると人は、なるべく疲れないように動かなくなります。
急がない。
歩かない。
階段を避ける。
そうしているうちに、さらに動けなくなっていく。
こうやって悪循環が進んでいきます。

 

私自身、走る練習をしていちばんの収穫は、速くなったことではありません。
息が上がりにくくなったことです。

 

この変化は、日常の暮らしにもそのまま表れてきました。
少し急いでも大丈夫。
階段でも極端にしんどくない。
前ならためらっていたことにも、手が出しやすくなる。
そういう小さな変化が、動ける範囲を広げてくれます。

 

大事なのは、少し動いても苦しくない体を保てるかどうかです。
歩くことも、走ることも、大げさに構えなくていい。
やりたいのに、体力が先に気になってしまうなら、まずは今より少し動くことから始めてみる。

 

ひとつ先のバス停まで歩く。

地下鉄のホームで、エスカレーターじゃなく階段を選ぶ。

少し大股で、少し速く、歩いてみる。


そういうことが、日常生活をラクにしていくための入り口になると思います。