引き続き、木更津東泉寺にてテレワーク中。
というよりも、生活中と言った方が正確かもしれない。
(cf.ここまでの経緯は、1月25日以降の記事をご参照下さい。)

 

今日は良く晴れた一日だったので、朝から洗濯物と布団を干した。
今夜はさぞかし布団がフカフカだろう。

 

夕刻、浸水時間を見込んでお米を研いだついでに、生ごみを捨てに出た。

 

すると、ご住職のご母堂が落ち葉を掃き集めては、咲き綻ぶ紅梅の根方に埋めておられて、生ごみならここへどうぞと、一緒に埋めて下さった。

 

だいぶ日が長くなったとはいえ、もう薄暗く、かなり寒くなってきている。お手伝いをしようとすると「しなくていいから、早くご飯の支度をなさい」との仰せ。

 

御年91で一日中でも外仕事をなされるのは、この気力と、何十年もこの境内をきれいに保ってこられた重労働がもたらす健康のお陰だろう。

 

腰を伸ばしがてら、伽藍よりも高いところにある山門まで登っていくと、暮れなずむ木更津の空を背景に、境内の木々が黒々としたシルエットを見せていた。

 

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さて、昨日は自宅からの移動日だったので、まともな炊事をしていない。今日はやるぞ!

 

といっても、作るのは大好きな具だくさん味噌汁のようなもので、ほとんど毎回同じ。

 

ただ今日は少し余裕があったので、ちゃんと段取りを考えて準備をした。

 

ご飯(白米に十五穀を混ぜたもの)の浸水に1時間、炊きあがるのに1時間とみて、調理時間は2時間とれる。

 

まずは材料の棚卸し。冷蔵庫と食材入れを覗いて確認する。

 

○出汁はいつも通り、煮干しと厚削りの削りぶし。
○根菜が、ゴボウ、レンコン、大根、人参、新ジャガ。コンニャクもある。むろん、すべて入れる。
○タンパク質は、出汁を取ったあとも入れっぱなしの魚類に加え、カットして保存してあるトリの胸肉。それに厚揚げ。
○葉物はチヂミホウレンソウと下仁田ネギ。

 

1. 煮干しは水から、削りぶしは沸騰してから煮出す。常時灰汁取り。
2. その間にゴボウとコンニャクの下茹で。

 

これで順番に投入する準備が完了。
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3. 出汁の灰汁が出なくなってから、根菜を固い順に投入。もちろん灰汁取り。
4. 鶏肉を入れると、また灰汁が出る。
5. いくら待っても灰汁が出なくなってから、厚揚げ投入。

 

ホウレンソウを入れると見えなくなるので、ここで一枚。
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ご飯が先に炊けてしまった。それに腹ぺこ。十五穀米を一口味見してみる。おー、旨いじゃないか。
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え? いったい何合炊いたのかって? 4合。ちゃんと保存する方法があるから。

 

6. 下仁田ネギとチヂミホウレンソウを入れて一煮立ち。
7. 火を止めてからお味噌をちょっと多めに。

 

ほうら、できあがり!

 

おっと、コンロの吹きこぼれは拭いてしまわないと。
(cf. コラム つれづれ2 -テラワークの副反応-の中ほど「ついうっかり」で説明)

 

自宅から持ってきたアサリの佃煮と、女房お手製の生姜の甘酢漬けを添えて、いただきま~す!
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昨日の買い出しで七味唐辛子も買っておいたので、「味変」も楽しめた。


 

ふう。腹いっぱいだ。

 

が、ご飯の後始末をしないと。

 

ご住職のご母堂は、ご飯(玄米しか食べないとか)をまとめて炊いて、一食分ずつ小分けにして冷凍しておられる。

 

それに倣って、さいわい沢山あったタッパーを使って、7食分の小分けが出来上がり。
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ごった煮は、少なくともあと2食分はあるし、これでしばらくは安泰というもの。

 

さ、腹ごなしに境内の見回り(肝試し?)にでも行こうかな。