寒の戻り。今日は一日中、氷雨が降り続いた。最高気温2℃というが、もっと低い印象だ。

 

ここ木更津東泉寺の境内では、一時の暖かさに惑わされて咲いた花々が打ちしおれている。

 

椿は冬の花ではあるけれども、ここまで凍えていると気の毒になる。

 

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ようやく咲きそろってきたスズランには、雨の雫がスズナリになっている。

 

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咲いたまま凍り付いた桃、咲けずに凍り付いている桃。

 

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ほとんど冷凍の甘夏。

 

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中身を鳥にくり抜かれた柿の皮も、触ればパリパリ音をたてそうだ。

 

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なんとか元気に冬を越してくれたカエデ(*)の芽にも、雨粒がまとわりついている。

 

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フワッフワだったネコヤナギの冬芽の生き残りは、無残な濡れ鼠状態。

 

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そんな中でも、雑草はどんどん生えてきている。草刈りの季節の始まりだ。

 

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雑草が生え出すのを見て、徳冨蘆花の「草とり」という随筆を思い出した。

 

境内ではなく田畑の草の話だが、人の心や社会の有り様と重ね合わされているところに、妙に惹かれた。

 

興味のある方はNHKラジオサイトの「らじる文庫」で朗読が聴けるので、よろしければ。

 

らじる文庫  徳冨蘆花「草とり」(2023年3月31日午後6時まで配信)


 
【追記(2022.4.18)】
 
文字で読みたい方は、無料で読める「青空文庫」にも収録されているので、そちらで。