NHKのドラマ「パーセント」の第三話。
いよいよ、ドラマの撮影が始まった。
しかし、なかなか、多くの問題が発生しましたね。
ドラマを製作するということ。
やはり、思い通りには行かないよう。
伊藤万理華さん演じる未来の彼氏、龍太郎。
未来がプロデューサーを務める今回のドラマの脚本協力ということで参加をするが、書いた脚本は、ほぼ、直されてしまう。
「自分は、必要ないのではないか」
そう思っても、当然でしょう。
そしてドラマの脚本を担当する人も、自分の好きなように脚本を書くことが出来る訳ではない。
「俺の企画なんか、通らないから」
と、自分の好きなものを書くことは、すでに諦めている。
そして、ドラマ自体、未来が想定をしていたものとは、次第に、大きくズレて行ってしまう。
障害のある人たちの出演は、次第に減って行き、ついには、主役であるハルの演技まで、吹き替えということになってしまう。
そして、ドラマ製作について、インタビューを受ける未来も、自分の思いを、素直に話すことが出来ない。
いわゆる「世間受け」を狙った言葉を話さなければならない。
一方、演じる側のハルとしては、自分は、確かに、障害があるが、特別扱いはしてもらいたくない。
しかし、周囲の人たちは、配意をしなければならない。
また、障害のある自分とは違う、視聴者が求める障害者を演じなければならないことも。
果たして、自分は、何なのか。
何のために、演技をしているのか。
そして、未来としては、一体、何のためにドラマを製作しているのか。
果たして、このままで良いのか。
やはり、「視聴者に喜んでもらう」ためには、自分の「好きなこと」「やりたいこと」をしている訳には行かない。
そこにもまた、ものを作ることの苦しさがあるのでしょう。
そして、障害のある人に対する「世間の目」そして「世間との関わり」もまた、難しもの。
そして、障害がある人自身の問題も。
さて、次回で最終回。
どういう展開になるのでしょうね。