【芥川候補】あくてぇ②【悪態】は偽悪/父ちゃん編 | エンタメがカルシウム

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小説のタイトルの“あくてぇ”とは

 

 

 

山梨の甲州弁で“悪態”のことだそうです。

 

家族は3名

 

孫のユメから心中ではあるものの

“ババア”と呼ばれる90代

 

黄色が好きなユメの母親

“きいちゃん”40代

 

小説家を目指しながら派遣社員してるユメ。

あと少しで20歳

 

19歳から始まるユメは高卒だけど

仕事は今風に頑張ってるし、こなしてる模様で

 

あと少しで正社員の可能性も。

 

40代のきいちゃんと90代のババアは血が繋がっておらず。

 

40代の“きいちゃん”はパン屋でバイトしつつ

90の元姑の介護を。

 

介護の描写がけっこう壮絶でリアルと評判。

 

現役の介護職員さんが読むと

 

ちょっとリアルすぎてキツイのでは?いう評価も。

 

この“きいちゃん”が

 

離婚したのに元姑と家族として同居。

 

経緯は前回、書いたから省いといて

 

本はもう返してしまってるから

 

思い出し思い出しのアウトプット。

 

読んだ人が見て

 

え?そうだっけ違くない?とか思ったらあれだけど

 

ここであやまっとく

 

自己満足で

 

大まかな設定を語ってるが間違ってたらゴメンなすって。

 

〜〜〜〜〜

 

母親のきいちゃんの実家は教師で

 

わりと育ちが良い方の部類。

(字も綺麗で並みの学問や品位は備えてる様子)

 

いうても時代背景的に小学校も出てないであろう

 

元姑のババアと比べての並。

 

だが、きいちゃんの公務員の実家からは絶縁されてるというか、

きいちゃんが意地で連絡を拒否してる感じ。

(綺麗な絵葉書は届いてる様子)

 

おそらく

 

実家は離婚の事実も知らない可能性が高い。

 

というのも

 

きいちゃんの実家はババアの息子が

 

気に食わなかった様子で。

 

ユメが生まれる前に絶縁してしまい。

 

だが、その後………10数年

 

その親父は婚外子をもうけ認知のみならず

 

認知の数年後

 

ユメが高校生になった時

 

きいちゃんとは離婚して

 

認知した方の

向こうさんと家族を再建。

 

このババアの息子である“元夫”と“きいちゃん”は

 

遠い昔ワカイコロ同棲から始めたようで

 

きいちゃんの実家は

 

この同棲に大反対してたんです。

 

いわゆる

 

みっともない男ですからね

 

その辺の絶縁の経緯は、事細かに書いてなくて

 

なんか、よう分からんけど……

 

当時まだ若かった“きいちゃん”が家出か何か知らんが

 

ボロアパートから帰って来ず

 

その2人が暮らすボロアパートにはタバコの吸い殻で汚く

 

荒れていたら大抵の親は嫌悪感を示すかなと思いはする。

 

“あくてぇ”による

 

このババアの息子な親父の描写

 

久しぶりに目に余る嫌味な男性というか

 

ずるいというか………やだな、こういう男性!

 

そう強く感じて受けました。

 

虫唾が走るんですよ。

 

ほんっと虫唾が走る。

 

悪党やサイコパスとかとは違うんですよ。

 

目に浮かぶリアルさに虫唾走るいうか。

 

わたしが“きいちゃん”や“ユメ”だったら

 

何回も額にの文字が浮かび上がるとおもいます。

 

違った

 

 

きいちゃんやユメでなく

 

自分がババアでも

 

なお、あんな息子

 

甘やかすことないですね。

 

小説の中のババアは勿論アマアマ甘栗ですけどね。

 

わたしだったら

 

飛び蹴り回し蹴り目潰しなんでもやるわ。

 

 

もう刑務所、入ってもいい。

 

アメリカンクラッカーごとくキンタマ引っ張ってやる

 

 

あんな虫唾の塊な息子

 

小説の虫唾人に括ると

 

傲慢と善良の美奈子クラスですね。

 

南海トラフきたーーーーって感じ

\南海トラフ関係ないやろ/

ねー

 

その親父のどこに虫唾走るか

 

アウトプットさせて頂きますと。

 

不倫とか不貞行為とか単純なことではないんですよ。

 

その後の“行動”や“言動”

 

性格そのものに虫唾が走るんですよ。

 

起こってしまったことはしょうがないじゃないですかはてなマーク

 

その後の行動と言動に関わること全ての性質に虫唾が走ります。

 

 

悪意を隠し表面上に見せないズボラさ。

(悪意というのは、

こうやったらどうなるか気付いてるという意味で)

 

ハシゴ外したら

相手は転ぶだろうなと知っていて

他人に対してズボラするやつマジきつくないですか?

 

加えて男尊女卑。

 

人質(チビッコの息子)を盾にユメに許しを乞う時だけ

 

計算高くなるところ。

 

読んでもらったら分かるんですけど

 

しじょうまれに見る

 

とんでもない親父です。

 

ユメにしてみれば腹違いの弟を盾に取られたら

 

何をされても何も言えなくなる。

 

それは弟が、まだ小さいから。

 

きいちゃんにしても、おそらくそう。

 

ユメのまだ小さな弟を盾に

 

コウシャクを垂れて息子を溺愛。

 

息子を溺愛するのは構わないが

 

ユメもまだ未成年だし

 

養育費も貰えてないから大学も行けなかったし

 

何にせよ

 

自分が選んだ道とはいえ

 

親父と恋愛したばっかり

 

大した学歴も職歴もなく中年を迎えた

 

きいちゃんもマトモにバリバリ働けないから

 

あくてぇ突かれようが

 

下の世話させられようが

 

血の繋がらないババアの世話が

 

元夫に対する悪意や怨恨の感情のセーフティネットにならざる得ない状態。

 

ババアを診ることがきいちゃんの意地になってる。

 

そう思った。

 

レビューには、きいちゃんも毒親言ってる人いたけど。

 

よくいえば忍耐力とも取れるけど

 

そんな忍耐いらんからと思うような行動に

 

意地があるのが女性だよね。

 

そりゃババアを見捨てて

 

きいちゃんの人生を歩めばいいがなと正論では思うよ。

 

ユメだって若いうち自立させた方がいい。

 

こんなとこ(母子家庭な上に年寄りの介護)に閉じ込めちゃいけないよ。

 

身体はいくらあっても足りないのが介護の現状なのに無理が祟り

きいちゃんが倒れたらユメに全てがのしかかってくる。

 

正論はそうなんだけど

 

この全ての結界が、この親父にあるように思えてならなかった。

 

レビューには、わたしが見たところ

 

この親父について触れたのがなくてビックリ。

 

確かに、そのほかも濃ゆいからね

 

この小説。ほんっと濃ゆい。

 

最後親父はやらかすからね。

 

案の定、ユメに全てがのしかかる。

 

ヤングケアラーの出来上がり。

 

この行方くらまかした親父を突き止めた時のユメの

 

感情描写。“突き落とそうかと思った。”

 

これほど事象な感情はあろうかてほど。

 

突き落とされても自然現象です。

 

でも、しなかった。

 

しなかったのはチビッコ息子のサッカー会場だったからだと

 

私は解釈したけど。

 

ユメは弟を盾に取られて、こんなに嫌なこと行動、言動の数々を

 

やられてると明言してる件はないんだが。

 

アテクシは、そう思いました。

 

ババアへの日々、移り変わる感情を読んだら分かるが

 

とにかくユメは良い子なんだよ。

 

悪態というタイトルに読む気も失せるかもだけど

 

偽悪の娘だから。もっと大事にされて然るべき対応をとるべき。

 

タイトルよりも、ずっと優しい女子の話だと思った。

 

総じて思うが

 

姑根性、小姑根性という言葉にもあるように

 

みんな、娘を見下しすぎてる。

 

 

小児性愛ロリコン親父に然り。

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