MOZART:Sym.No.1, 41、Piano Concerto 23 | チーフ・エディターのブログ

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音楽配信の仕事上年間クラシック中心に毎年1,200枚ハイレゾの新譜を聴く中で気になったものを1日1枚。

 Maxim Emelyanychev, Il Pomo d'Oro  (APARTE )

マキシム・エメリャニチェフが自ら率いるイル・ポモドーロと開始したモーツァルトの交響曲全集その第一弾は8歳の時に作曲した第1番と最後の交響曲第41番。毎回、協奏曲が含まれるという事で記念すべき最初に選ばれた協奏曲はピアノ協奏曲23番。

 

交響曲の方もシリーズ一枚目ということもあり気合の入った聴きてを引き込むような演奏でそれはそれで素晴らしいのだが、23番のピアノが実に自在で魅力的なインタープリテーション、こういう23番は聴いたことがないという結構白眉な内容で強い印象を残す。使用しているのは1823年制フォルテピアノのレプリカで当時の音色を模倣しており、モーツァルトもきっとこのように指揮振りしながらこんなふうに自由自在に23番を弾いたのだろうなぁとその演奏風景が目に浮かぶよう。エメリャニチェフは凄いピアニストだ。

 

41番はモーツァルトが好んだC-D-F-E音型の終楽章での大胆な使用で有名でもある。1番はあまり聴く事もないけれども、並べられると、そうかモーツァルトは既に8歳の時に作曲した第1番第二楽章でも使っていたのかと、つまり結果的に最初と最後の交響曲で使われるという事になってしまうのだな。これは全くの偶然かそれとも決められていた運命?

 

2023-285

 

 

 

 

 

via Classic Music Diary
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