espiral; Iberian and Flamenco fusion | チーフ・エディターのブログ

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音楽配信の仕事上年間クラシック中心に毎年1,200枚ハイレゾの新譜を聴く中で気になったものを1日1枚。

La Jose 

 

『espiral』

 

La Jose, 本名 Josefina Gomez Llorenteはスペインの女性シンガー・ソングライター。

 

カバージャケットを一見して、ああフラメンコかと思って聴いたのだが、ちょっと違っていて、びっくりするほどよかった。

 

フラメンコをベースにおきつつも、イベリア半島付近の音楽を巧みに融合させた、いわばフュージョン・フラメンコというべきもので、ただの民族音楽ではなかった。

 

フラメンコは、その源流をたどると北インドに行き着く。このアルバムではそれを伝えたロマ族(昔でいうジプシー)がインドからエジプトを経由してアンダルシアに至った旅を自らの歌詞と音楽で表現しようとしている。自身、祖父はロマ族だったと語っており説得性がある。

 

もちろん、それぞれの曲に合わせて民族楽器が使われている。インドのヴィーナとか、エジプトのニー、ウードなどでワールドミュージック好きにはお馴染みの楽器達だ。

 

これら伝統楽器による現代風の演奏も優れているのだが、やはりスパニッシュ・ギターが準主役として活躍しており、出るところは出て、抑えるところは抑え、かっこよく歌い手を支えている。

 

La Joseの歌声はとても『純』な感じがするが、芯のあるヴォイスが豊かな情熱、生命力も感じさせてくれるので活力が湧いてくる。

 

最後までアルバムタイトルの由来がわからなかったので、3曲目“espiral”の歌詞を見てみた。

 

『人生をもっと簡単に! 心の負担を軽くして、人生を自分の手に取り戻そう! 

 

輪になって回って踊れば、またあなた自身が見つかる。』

 

なるほど、だから『espiral=旋回』なんだ!

2021-782

 

 

 

 

 

 

 

via Classic Music Diary
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