先日の、ふたつの無敵の続き。

先日のお客様は、講座の間もずっと霊体はみえないがみえるのも少し怖いと言っていた。

でも先日、一度だけだがみえた話をしてくれた。

その一度でなんとなく怖さが薄らいだそうだ。


会社が休みの日に専務と2人で4箇所の浄霊をしたという。

浄霊の間中専務はずっと心を込めた様子で手を合わせてくれていたのが嬉しかったと言っていた。

終わった後にお茶をしながら立ち会いのお礼を言うと専務が理由を話してくれたという。


専務自身も噂程度で真偽は定かではないらしいが、今の会社のある所はずいぶん昔に火事があり何人も亡くなったというのだ。

噂の話を社長にしても何も知らないようで、結局のところ噂話程度のものでしかなかったという。

でも専務自身も会社のアチラコチラでなんとなく寒気を感じたり、誰かがいるような感じがしていたというのだ。

浄霊をして建物が明るくなったと喜んでくれて、謝礼金までいただいたと嬉しそうに話していた。


浄霊をしてから1ヶ月は過ぎたくらいのある日に、倉庫に1つだけ置いてある事務机に1人の女性が座っていたのをみたというのだ。

伝票等を入れてあり普段は特定の人は使っていない机で女性が事務仕事をしていたのだと言っていた。

一度は通り過ぎたが気になり、すぐに戻ったが姿はなかった。

えんじ色のセーターを着ていたので、倉庫担当の人何人かに聞いたが誰も知らないと言うので霊体だとわかったという。

みた時にも全く怖さがなかったし、それよりも真面目に淡々と仕事をしている感じしかなかったので後から思い出しても怖さは感じないと言う。


「みんな同じなんだと思った。やることをやって、終われば帰る所に帰る。確かに怖い霊体もいるかもしれないけれど、そういう悪意はその人が生きている時から持っているような気がした。」

彼女の言葉だ。


体験が新しい展開を呼ぶんだとつくづく思った。