知人に聞かれた。

ややこしいので知人をA子ちゃんとする。


「お金や物をあの世には持っていけない❗とよく聞くけれど、本当だよね❓」

なんでもA子ちゃんの知人が投資を勧められたのだそうだ。

誰でもがやっているような一般的なものだし、誰かにお金を預けるわけでもないので、詐欺の心配はないらしい。

なんでそんなことを聞いてきたかといえば、投資を勧めてくれた人がA子ちゃんの知人に、「死んだらあの世にお金を持っていけないのだからどんどん投資しようよ❗」と言ったそうだ。

その誘い文句はなんだか少しおかしいような気もしたが、とりあえずは考えないことにした。

A子ちゃんの知人は迷っているらしいがなぜだか、死んだらあの世にお金を持っていけないことの真偽の方が気になるらしい。


お金や物もそうだが、地位や権力や名誉もそうだ。

あの世には全く必要がないから持ってはいけない。

A子ちゃんの知人が、(投資)というものに対して興味があり、やってみたいのであればやった方がいい。

なぜならば体験したことは来世にも役立つからだ。

もしそんなに興味もなければ、好きな事にお金を使えばいい。


世の中にはいろいろな人がいるがそれは、今世はこの体験をしようと決めてきて、そのためのエネルギーを持ってやってくるからだ。

このエネルギーは体験から得られたものだ。

鑑定をしているとわかるが、人は今現在何を所有しているかどんな環境にいるかよりも、自分が自分自身をどうみているか❓で生きている。

お金をたくさん持っていてもその人が、自分はいつもお金で苦労する❗とみていれば、状況に関わりなくお金の不安がつきまとう。

これを変化させるのもまた体験だ。

反対にお金や物をたくさん持っていなくても、お金や物に対しては満ち足りた思いで生きる人もいる。

その人もまた別の体験を必要としていたりするのだ。


私自身幼い頃のある体験からも、何もあの世には持っていけないと確信する。

幼い頃、父方の祖父が亡くなった時に夢で祖父に会った。

祖父は自分の誕生日に亡くなったのだが、その日はめずらしく祖父が誕生日会を開いて欲しいと言い、親族や祖父の友人知人が入れ替わり立ちかわりたくさん来た。

その誕生日会で叔母が祖父のための死装束を縫っていた。

子ども心にもとても綺麗な着物だと思って見ていた、淡い空色と白の絹の着物だった。

一度誕生日会から帰ったその夜に祖父が夢に出た。

その夜に祖父が亡くなったので、また祖父の家へ行くために母に起こされた。

祖父の家に着き、叔母が縫った絹の装束を着ている祖父を見た時に思い出した。

夢で会った祖父が着ていたのは、白い木綿でできた質素な着物だったのだ。

夢の祖父が、綺麗な着物を着ていなかったことが不思議だったがそれを誰かに聞くことはなかった。

でも人生の中で何度も「あの世には何も持っていけない。」と聞く度に夢の祖父を思い出す。

それに、夢で会った祖父はいつもの祖父よりもずっと自由に見えた。

だからなんとなく、あの世には何も持っていけないと確信している。