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ザーアートマンのブログ

ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

  ≪かくー各・格・客

 

格好」というと、物の形、姿、体裁のことを言い

ますが、もとは「恰好」と書き、中国は宋時代の俗

語からでありますと。

元来は、ちょうど、おりよくの意味であったものが、

日本で形がちょうどよいという意味で使われ、さら

に形、姿そのものに用いられ、字も「格好」が当て

られるようになったと。

というところで、まずは「各」から、勉強してい

きます。

 

ーおのおの・カク

字の成り立ちは「夂=上から下へ向かう足の象形

に「口=いのり」で、神霊の降りてくることを祈る

から、いたるの意味を表す。また、借りて「おのお

の」の意味に持ちいる。

この字書は「借りて○○」が多いですね。借金ばか

りの字書かな?

そこで「おのおの」の意味のつながりがないか、

別の字書を調べてみました。

神が並んで降りるのがであるのに対し、単独

で降りるのが各であるところから、各自という意

味がある。」(常用字解)

納得ですね。

それにしても、神様が皆で降りてこられたら、お

もてなしに大変ですね。各々時をずらしておいで

頂きたいものであります。(笑)

 

ーいたる・ただす・コウ・カク

字の成り立ちは「」に「各=いたる・つきでる

で、木の枝がいたりつく、つきでるの意味。転じ

で、ようす、のり(法)などの意味をも表す。

はて、ただすの意味は?

各は神霊が降りてくる、つまり神意によってこと

を「ただす」ことか ら正しい言葉を格言という。

枝は骨組みを形づくるところから骨格という。

                 (常用字解)

 

格物致知(かくぶつちち)

中国の経典『大学』の中の自らを修め人を治めるた

めの八条目の中の「知を致すは物に(を)格(いたる・

ただす)にあり」からでありますが、やっかいなの

が「格」の解釈で、これを「いたる」と取るか「た

だす」と取るかで、解釈が異なることであります。

朱子いたると解し「万物に宿る理をつきつめ

て、我が本性を明らかにする」と説き、王陽明

ただすと解し「日常行う所の万事の善悪をただし、

天賦の良知を最高に再発すること」と説きます。

物理と倫理みたいですね。

いずれにしても、記した本人に聞くしかないので

ありますが、死人に口なしであります。曖昧は多

くの異なった解釈を生み、新しい思想を生み出す

質問みたいなものですね。「あなたはどう思う?」

とね。

 

格子(こうし)

碁盤目状に細い木材や竹などを組んで都にしたり

窓にはめてたりするもの。

語源は「かくし」の読みが転じたもの。古くは

寝殿造りの建具の一種を指したものでありまし

たと。

おもしろいのが、遊女屋のことをいうとあり、

あの顔見世の部屋の格子からでしょうね。また、

遊女の位の一つとありました。

遊女の位を調べてみると、時代により多少異な

るようですが、一位が太夫。次が格子で、散茶、

座敷持、呼出しとなるようです。

今では、時代劇などを見る以外は、ほとんど必

要ないことですね。

 

ーまろうど・カク・キャク

字の成り立ちは「宀=家屋」に「各=いたる」で、

よそからやってくるものの意味。

和訓の「まろうど」の語源は「稀れ人」からです。

たしかにお客様がやって来ると「お久しぶりです」

が第一声ですね。

 

客塵煩悩(きゃくじんぼんのう)

外から偶発的にもたらされるさまざまな心の迷

い。

これは仏教語で、煩悩は本来的に心に有るもの

ではなく、たまたま外から付着して汚すもので

あるという考えであります。

身に付いた塵のように汚いものが煩悩でありま

す。

 

黄泉の客(こうせんのきゃく)

死んだ人。あの世に行った人。(=黄泉の旅人)

黄泉は地下の泉で、転じて死者の行くところ。

人が現世の旅人ならば、目的地は黄泉でありま

すね。

敢えて主とならずして客となる。(老子)

中心になって行動せず、客のように慎重で控え

めであること。

他人と争わないのが良いと。

 

 

今日一日幸運でありますように 

 

           誤字脱字ご容赦ください。

 

 

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編 

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

ことばの事典(講談社/日置昌一・日置英剛)

新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)

字訓:白川静著(平凡社)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
教辞典(誠信書房)

暮らしのことば 語源辞典(講談社)