ことばの物語
≪しょう・ぶー勝・負≫
勝手? 勝負には関係ありませんが、この字を
使います。
裏口を勝手口なんて言いますが、勝手は台所のこと
で、身内やごく親しい人、御用聞きの人しか出入り
しない所でもあります。
その他に、勝手は我がまま(身勝手)や暮らし向きの
ことをいいますね。
語源は2っありました。
一つは、台所を「かって」というのは「糧=かて」
の古形「かりて」が変化したもの。それが、
「かってにする・自由にする」という意味を持
つのは、茶道からで、茶の湯の道具をしまってお
く所を「勝手」といい、家の者が自由にに出入り
する所ということからだと。
もう一つは、弓の弦を引く手、つまり右手のことを
「勝手」といいます。
これは、力が勝る方の手という意で、右手は自由
に使いこなすことができるというところから、
この意味として使われるようになったと。
弓にからみ左右の手の別称を調べてみると、勝手
が弦を引く右手で、弓を持つ方の左手を「弓手
(ゆんで)」といいます。また、乗馬すると武器を持
つ手が右手ですから、左は手綱を持つ手「馬手(め
て)」ともいいます。
♪右に血刀 弓手に手綱 馬上ゆたけき美少年・♪
勝ーかつ・まさる・カツ
字の成り立ちは「朕=上に向って上げる」に「力」
で、力を入れてもちあげで、もちこたえるの意味。
転じでかつ、まさるの意味。
※別の字書によると耐え抜いて他のものの上に出る
のが勝つことである。
勝残去殺(かつざんきょさつ)
悪者を感化して善人にし、悪いことをしないよう
にして、死刑などがないようにする。
勝を千里の外に決す
有能な人材を現場に派遣し、自分が本部で企画し
て成果を上げる。
軍師、参謀でありますね。
勝負は兵家の常勢なり
勝つこともあれば負けることもあるのは、戦いをす
る者にとって当たり前のことである。
負ーまける・まかす・おう・フ
字の成り立ちは「人」に「貝=財宝」で、人が財貨
を背後の力とすることから、たよるの意味を表す。
なぜ「まける」となるのかな?
お金が尽きて後ろ盾をなくし負けるということ?
日本も物資が尽きて、物量で完敗しているにもか
かわらず、竹やりで戦うなんて馬鹿な指導をした
ものですね。
お国の為と愛国心を盾に仲間を死地に追いやっ
た悪党たちですね。
「愛国心は悪党の最後の隠れ蓑」とサミエル
・ジョンソンは言いました。
ボズウェルはこれを「あらゆる時期と国土で、
大勢の者が自分の利益の隠れ蓑にして来た仮
の愛国心。」と解説します。
(『悪の引用句辞典/中公新書』より孫引きしました)
負薪(ふしん)
薪を背負う。力役に従うこと。いやしい身分。
負薪之憂い
病気して薪を背負えなくなると、自分の病気を
謙遜して言う。
病気を謙遜する?病気を誇る必要はないですが、
謙遜と少しニアンスは異なると思うんですが、
これは「ひかえめに」ではないでしょうか。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
ことばの事典(講談社/日置昌一・日置英剛)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
