ことばの物語
〖日常の仏教語〗
懐石 かいせき
(日常語) 懐石料理のことを指します。
懐石は「懐に温石を抱く」と言う意味であります。
本来は茶道の一事であり、濃茶を飲む前に出される
質素な料理(一汁三菜)であり、心を整える日本料理
でありました。
(仏教)
「懐石」は修行中の禅僧が、空腹や寒さをしのぐ
ために温めた石を懐中に入れたところからこの言葉
が生まれました。
※禅の修行では朝昼の二食で、夕食が無かったため
に、翌日の朝食までは空腹であったと。
千利休の時代、茶会の食事「会席料理」が出されて
いました。
※すきっ腹に濃茶を飲むと意を痛めるところから、
その前に提供される軽い食事であったと。
禅とのつながりが深い茶道であったところから、後
に「懐石料理」と表記するようになりました。
※「茶禅一味」といって、茶道と禅は全身全霊で無
心に今ここに集中する禅の実践と同じ精神性であ
るということであります。
荼毘 だび
(日常語) 埋葬することですが、これは火葬を意味
します。埋葬は火葬、土葬に限らず葬(ほうむ)るこ
とを意味します。
注意しないといけないのは、キリスト教は土葬が基
本であり、荼毘は仏教語ですので神道の葬儀ではこ
の言葉は使わないようです。
※キリスト教は最後の審判で「肉体が復活する」と
考えられているからであります。(ただし、現在では
火葬も認めているそうです。)
日本では土葬は「土に返す」と言う意味がありま
す。
土葬はほとんど見かけなくなりましたが、法律で
禁止されてはいないようです。ただ、墓地以外で
の埋葬は現在では禁止されています。
(仏教)
インドでは古くから火葬がなされていました。
荼毘はパーリ語(インドで使われていて日常語)の
「ターヴィティ」の漢音訳で、「燃やす・火葬」
の意味であると。
お釈迦さまも火葬に付されました。
隠密 おんみつ
(日常語) ・人に悟られないように隠してことを行う。
・戦国時代から近世にかけて情報活動に
従事した下級武士。
(仏教)
仏教の教えの本質は経文などの背後に隠されている
ということを「隠密・おんみつ・いんみつ」といい
ます。
こんなことからでしょうか、仏典の数はとてつもな
く沢山ある様です。
私からすると、一つのことに多くの注釈かあるよう
なもののように思われます。
話しは異なりますが、オカルトとはラテン語に由
来し「隠された」と言う意味だそうです。
見なれた経験界の背後にあるとされる秘密の世界
であります。
秘密の世界?密教世界ですかね。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房・井上義昌編
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ
ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・
一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫
心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/
親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫
ニッポンの謎学/永岡書店
漢字の話し 上・下/藤堂明保著・朝日選書
