大好きギリシア神話
≪象徴≫
〖鹿〗しか・ロク
雄鹿は猛々しい角を持つ気品のある姿から
力の象徴だそうでまた、福を呼ぶ象徴でも
あると。
更に、角は魔除けの力があるとされます。
「角にはその匂いで空気中にいる霊を遠
ざける力があり、呪いや呪術を寄せつけ
ず、元凶を追い払うことができる」
「神の御業の書」
(夢幻の動物物語事典/グラフィック社より孫引き)
●ギリシア神話ーアクタイオン
<ティーバイ王カドモスの孫アクタイオンは、
ケンタウロスの賢者ケイロンに育てられ、狩り
の技術を身に付けます。
狩りの途中でアクタイオンは偶然アルテミス神
が泉で水浴している所を見てしまいます。
怒ったアルテミス神はアクタイオンを雄鹿に変え
てしまい、彼の連れていた番犬たちをけしかけ、
主人であることを知らない犬たちは、アクタイ
オンをかみちぎり殺してしまいます。
後日談として、埋葬されないアクタイオンの遺骸
は、やがて藪の中をさまよう亡霊になったと。>
●キリスト教では鹿は「悪魔の象徴」であります。
これは、古代ヨーロッパで鹿は神として信仰され
ていて、一神教を標榜するキリスト教にとって、
他に神がいるということははなはだしく不都合な
ことで、排斥することが必要と考え、その鹿は神
を騙る「悪魔の化身」として、布教活動をしていっ
たと。
悪魔学において、26軍団を率いる序列34番
の悪魔フルフル(フュルフュール)は、燃え盛る
尾を持つ雄鹿の姿をしています。
●モンゴルの始祖物語
「蒼き狼と白鹿」伝説があります。
<上天の命を受けて生まれた青き狼ありき。
その妻に白き牝鹿があった。共に大海を渡り
オノン河の源、ブフレカン・カルドウンに住み
つきバタチカンを生んだ。
これが、モンゴル族の始祖となったと。>
●仏教ー鹿野苑(ろくやおん)
鹿野苑は北インドの波羅奈国(現サールナート)
という所にあった林苑で、お釈迦様が悟りを開
いて初めて説法したところであります。ここに
鹿が多く住んでいたところからこの名が付きま
した。これから、鹿は仏教で神聖な動物とされ
ます。
道教によると古くはこの地は神仙が住む所とさ
れ、白鹿は仙人の乗り物とされました。
●中国の道教では、鹿は長寿の聖獣で、七福
神の一柱・寿老人(仙人)は長寿の神で、鹿を
従えた姿で多く表されます。
●日本神道では鹿は狐と同様に山と里を行き来
することから、神様と人を繋ぐ霊獣でした。
神使としての鹿の信仰は、藤原氏(中臣氏)が
常陸国(茨城)の鹿島神宮で祀られている建御
雷神を崇敬し、藤原不比等が氏社として奈良
に春日大社を創建した際に、鹿島神宮の建御
雷神が鹿に乗って春日神社までやって来たと。
奈良公園の鹿は、この時の鹿の子孫だそうで
す。(参:日本の神様と神社の教科書/ナツメ社)
鹿の漢字は横から見た鹿の姿からであります。
角は毎年生えかわり、生えたばかりの角は
鹿茸(ろくじょう)と言われ、生薬に用いられます。
音が「俸禄」の「禄=ろく」と同じであるところから
「福禄の象徴」ともされます。
和訓の「しか」は元来は「か(鳴き声)」であった
ものですが、雄を「せか(夫鹿)」雌を「めか(女鹿)」
と区別して呼んだものものから、「せか」が音転し
で「しか」となったものだそうです。
ちなみに、「塵=ちり・ジン」は「鹿+土」で、連なり
走る鹿が巻き上げる土ぼこりからだそうです。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
<ギリシア神話>
ギシシア・ローマ神話 ブルフチン著 岩波文庫
ギリシアの神話 (神々の時代)
(英雄の時代) カール・ケレーニ 中公文庫
ギリシア神話 上・下 呉茂一 新潮文庫
ギリシア・ローマ神話辞典 高津春繁 岩波書店
ギリシア・ローマ神話辞典 大修館書店
ギリシア・ローマ神話 マイケル・マクローン 創元社
ギリシア神話物語百科(ヴィジアル版) 原書房
ローマ神話物語百科(ヴィジアル版) 原書房
世界の神話百科 アーサ・コットレル 原書房
神の文化史事典 白水社
100の神話で身につく一般教養 白水社
ギリシア神話シンポル事典 白水社
世界神話辞典―創世神話と英雄伝説ー
角川ソフィア文庫
【入門書のおすすめ】
ギリシャ神話解剖図鑑 株式会社エクスナレッジ
キリシャ神話の教科書 東ゆみこ監修 ナッツ社
<漢字の参考書>
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社)
字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武
部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ
ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・
一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫
心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/
大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫
