精霊たちーはがき大ペン画 作品1470 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 

〖五徳〗

   ごとく

 

「徳」の元字のは金文で「」に「省=目の呪力(呪

力を強める為に眉をかざつたもの)」で、それで巡察

する意味でありました。

その呪力その人がもともと持っている内面的な人

間の力よるものとして、徳の概念が生まれました。

それから「ただしい・よい・めぐみ・めぐむ」などの意

味として用いられるようになりました。

         (参 常用字解/白川静著・平凡社)

 

五徳」は五常ともいい、儒教の説く五つの徳目

ことであります。

ーじん

思いやり・慈しみの心。

思いやりの心で万人を愛し、利己的な欲望を抑え

て礼儀をとりえ行うことであります。

  仁の字は「人+二」で、二人相親しむの意味を

  持ちます。

ーぎ

道理、道徳にかなうこと。

私欲に囚われず、なすべきことをなすこと。(正義)

  義の字の成り立ちは「羊+我(のこぎり)」で、儀

  式の生贄で、神に供するには完璧でなければ

  ならないというところから「ただしい」という意味

  となりました。

  (犠は「牛」を付して、羊の他にも生贄の動物

  があることを示したものであります。)

ーうやまう・レイ・ライ

「仁」を実際の行動で示したもの。(古くは宗教的

儀礼であったもの。)

  旧字は「禮」。字の成り立ちは「示=祭壇」に

  「豊=醴(あまざけ)の略」で、甘酒を神に捧げて

  幸福の到来を祈ること。(礼は古字だそうです。)

ーさとい・チ

物事を正しく判断する力。

道理をよく知り得る人。

  甲骨文字で「矢+千(ものをえぐるための刀)」

  で、矢や刀を添えて祈り神の意を知るさま。

  篆文ではこれに「曰(いう・いわく)」を付して、知

  恵のある発言をする人の意味。

ーまこと・シン

誠実、あざむかないこと。

友情に厚く言明を違えないこと。真実を告げるこ

と。約束を守ること。

(商人は信用第一でしたが、昨今では築いてきた信

用に胡座をかいて、いまやブランド名や世界的企業

名は嘘も方便となりつつありますね。〇〇自動車?)

※三徳・・・智・仁・勇

 八徳・・・五徳+忠・孝・悌で、「南総里見八犬伝」

 の八犬士はこれにちなんでいますね。 

※五徳という金属出てきた三本足、または五本足

 の沸かした薬缶など乗せる道具が昔ありました。

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                      

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫