精霊たちーペン画トリミング | ザーアートマンのブログ

ザーアートマンのブログ

ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 

〖祝・呪〗

  いわう・のろう

 

何となく似ていますね。でも、意味は真逆であります。

いいこと、わるいこと共に願いであります。

「祝」は祭壇で幸せを願うこと。

「呪」は祭壇で不幸を願うこと。

白川先生の字書によると、

「兄」は「口=祝詞(のりと)を入れる器」に「儿=人」で

 この器を頭に戴いている人を横から見た姿で、神を

 祭る人を表す。

 兄弟のうち、家の祭ごとを担当したのが長男である

 ので「あに」の意味となる。>とありました。

  ※他の二つの字書は「兄=頭の大きい人の象形」で、

    大きく成長した年長者(あに)の意味。

」は「示=神を祭る時の祭卓の前で神を祭ること」

を意味しています。

和訓の「いわう」の語源は「斎(い)わう」で、神聖なも

の表します。(忌む・祈りと同源)

 

」は、「口=言葉を発する」を強調して、神に

他人に不幸や災いをもたらすことを表したもの。

(呪詛の言葉・異字体→)

[字義]

・のろう・・・相手が不吉な目に遭うことを祈る。

       →呪詛

・まじない・・・仏教で経文の他にある短い祈り

           の文句。→念呪

和訓の「のろう」の語源は「告(のろ)う」からだそ

うです。「告(つげ・る)・宣(のべ・る)」は、もともと単

にいうだけでなく、一種の呪いの発言を意味

ていました。

 

≪禅語≫

〖八風吹不動〗

 

「八風吹けども動ぜず」と訓じます。

寒山詩〗にある一節であります。ここで言う

八風」とは、人を惑わす八つの出来事という

ことであります。

つまり、仏道修行を妨げる欲望、慢心というこ

とであります。

[八風]

  <四備>

    ・・・目先の利益

    ・・・名誉を受ける

    ・・・称賛される

    ・・・様々な楽しみ

  <四違>

    ・・・肉体の衰え・金銭、物品の損失

    ・・・不名誉を受ける

    (そしり)・・・中傷される

    ・・・様々な苦しみ

※寒山は唐時代に天台山の国清寺いたとさ

 れる伝説的な乞食僧で、拾得とともに有髪の

 姿で描かれます。

 その姿はボロボロの衣を着て、木靴を履いて

 いて、厨房を任されている拾得から残飯をも

 らっていたという。寺僧に咎められると大笑い

 をして逃げて行ったと。

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                      

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫