精霊たちーはがき大ペン画 作品1450 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 

〖虎豹之文〗

    こひようのぶん

 

『荘子』にある言葉で「才智のある人間はその才

能と知識の為に、かえって災いを招くたとうえ」で

あります。

虎と豹は毛皮の文様が美しいために、かえって

人々に狩猟の気を起こさせるということであります。

対人の場合はその才智が嫉妬っとを買い、足を引

っ張られるということであります。

荘子の考えでは、平凡で目立たない方がかえって

幸せな人生を過ごせるということですね。

目立ちすぎると「屁をひれば 右と左に泣き別れ」

なんて、爽快さは味わえないものであります。

武士道の『葉隠』に次のようなことがかかれてい

ます。

若いうちから出世しても長続きはしないものである。

  (若くて出世すると、嫉妬で周りから協力は得難いもので

   すね。社会においては、協力無くして物事は成し遂げら

   れないものであります。)

 五十歳くらいから少しずつ仕上げていくのがよい。

 少し出世が遅いように見えるくらいが、周囲の者も

 味方してくれ、若いうちから出世するよりも永く務め

 られる。

 

ーふみ・あや・ブン

字の成り立ちは「正面を向いた人の胸に入れ墨

(文身)を入れた形」とされます。

別説では「布に施された刺繍の模様」から生まれ

たもの。

入れ墨説は、死者の胸に呪いとして朱色で書か

れたもので、死者の霊が体から抜け出さないよう

にし復活を願うもの、及び邪霊が憑(よ)りつくこと

を防ぐ儀式からだそうです。

 

≪仏教語≫

〖阿形・吽形〗

   あぎょう・うんぎょう

 

〈金剛力士〉

仏教の護法神であります。梵語で「金剛杵(しょう

)を持つ」という意味からだそうです。

我々になじみ深いのは寺院の門表の左右に立

つ阿形・吽形像でありますね。

二体一組で立つところから「仁王と呼ばれるよう

になります。

阿形は口を大きく開けた怒りの姿、吽形は怒り

を内に秘めて、きっと結んだ口の怒りの姿であ

ります。

共に寺院内に仏敵が入り込むのを防いでいます。

 

〈狛犬〉

魔除けの獅子と犬。口を開けている方が阿形の

獅子で、口を結んで一角を持つのが吽形の狛

であります。

狛犬はインド伝来のもので、獅子の姿のものであり

ましたが、日本に伝来した時に、獅子?日本犬と違

う種の犬?となったようですね。

これが明確に区別されるようになったのは平安時代

からのうでが、後にまた混同されるようになったと。

名前の由来は高麗(こりょ・こま)から伝来したや獣像

ところからであります。

別説に「拒魔=こま(まをこばむ)」というのがありま

した。

 

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                      

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫