精霊たちーペン画トリミング | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 

〖沈魚落雁〗

  ちんぎょらくがん

 

女性の美しさをたたえる言葉です。

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花

などといいまかすが、「魚は沈み、雁は落ちる」

とはどういうこと?

〖中国の四大美人〗の中の西施・王昭君を讃

えたもので知られますが、これは「荘子」に出てく

る話しで、人にとってそれほどの美人であっても、

魚や鳥などにとってはただ恐ろしい存在で、その

影を見たとたんに逃げてしまうということでありま

す。つまり、美醜善悪など価値観は相対的なもの

であるということであります。

 

沈魚美人ー西施

西施が川で洗濯をしていたら、そのあまりの美し

さに魚は泳ぐことを忘れ、川底へ沈んでしまったと。

情人眼里出西施」という言葉があり、これは日本

でいうところの「あばたもえくぼ」ということですと。

恋人の目には相手が西施に見えてしまうという

ことですね。

※西施は春秋時代の越国の美女で、越国が呉国に会稽

で敗れると越国の勾践は西施を呉国夫差に献上します。

夫差は西施の色香に溺れ、ついに越国に滅ぼされてしま

いました。

 

落雁美人ー王昭君

漢の元帝は匈奴を懐柔するために宮廷の女官を

王の妻として贈ることとします。そうして贈られたの

が王昭君でありました。

匈奴に向かう途中、国境で王昭君は離別の曲を

琴で奏でます。その姿を見た雁が翼を動かすの

を忘れ地上に落ちたと。

※匈奴に女官を贈ることをしぶしぶ承諾した元帝は、

大したことのない女官で良いと、似顔絵を見て選ぶこ

とにします。それを聞いた女官たちは画家に賄賂を

贈り、美人に描いてもらおうとしますが、西施だけは

それをしませんでした。結果、王昭君は不美人に描か

れ、元帝はそれを選びました。そして王昭君が贈られ

る時、そのあまりの美しさに残念がったと。

 

閉月美人ー貂蝉(てんぜん)

「三国志演義」に出てくる美女で、後漢の献帝の

大臣・王允の歌姫で、架空の人物であります。

貂蝉が月を眺めていると、突然風が吹いてきて

雲が中秋の名月を覆い隠したという。

 

羞花美人ー楊貴妃

彼女が花に触れると、花がしぼみ葉が閉じたと。

それを見た女官が周囲にそのことを言いふらし、

楊貴妃の美しさを讃える言葉となったものであり

ます。(実はこの花は「含羞草ーおじぎそう」だっ

たようです。)

※玄宗皇帝は楊貴妃のことを「解語の花」と

 称しました。

 

≪仏教語≫

〖合掌〗

 がっしょう

 

古くからインドで行われている礼法であります。

インドでは右手は清浄、左手は不浄とされ、

これを仏教に取り入れ、右手を仏、左手を衆生

とし、これを合わせることにより仏と衆生が合体し

た姿、成仏の相としました。

日本では、これが社会生活上の礼法となり、特に

他者への尊敬の念を表したり、お詫びをしたりす

る時に使われます。

大変なお世話になった時は、無意識の内にに手

を合わせていますね。

食事の時「いただきます」といって手を合わせる

のは、食物の命への感謝と、それを提供してくれ

た料理人への感謝を示したものであります。

 

神道では合掌はせず、柏手を打って手を下ろし

礼拝します。柏手というのは古来食物は柏の葉

に盛られていて、神に供物を捧げる時に料理人

が手を打って知らせていたところからであり、こ

れが神に来訪を知らせる合図とされ、神を呼んで

感謝、願いを伝える作法となったなったものであ

ります。

別説では単に「拍」と「柏」の字が似ていて間違っ

ただけだと。

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                      

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫