精霊たちーはがき大ペン画 作品1446 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 故事のある言葉

 仏教からの言葉

 

〖理想郷〗

  りそうきょう

 

「理想郷」は和製漢語だそうです。

漢語では『荘子』にある言葉から「無何有郷」という

そうです。

英語で「ユートピア」と言われますが、これはトーマ

ス・モアの著書『ユートピア』からでありますが、これ

はギリシア語の「OU=無い」+「TOPOS=場所

で、トウマス・モアの造語だそうです。

どこにも無い所」、痛烈な皮肉ですね。

 

〖橘中之楽〗

きっちゅうのたのしみ

 

将棋、囲碁を楽しむことをいいますが、これは

下記の中国のお話しからであります。

ある男が庭の橘(たちばな・ミカンの木)に大き

 な実がなっていたので、実をもぎ取って割り中を

 見てみると、中に白い髯はやした二人の老人が

 象戯(中国の将棋)を楽しんでいました。

 男が驚いていると、中の一人の老人が「橘の実

 の中の生活は楽しいぞ。だが、根とヘタが弱い

 もんで、馬鹿者にもぎ取られてしまったな」とい

 ったと。

 

〖壺中之天〗

 こちゆうのてん

 

別天地のこと。

後漢の時代、ある役人が不思議な光景を目

 にします。ぼんやりと外を眺めていると、市場

 で薬を売っている老人が、市場が閉まると店先

 にかけていた壺の中に飛び込んで姿を消しま

 した。一体どうなっているのかと不思議で、翌日

 その老人の所へ行ってみると、老人は意を察し

 て彼を連れて壺の中へ入って行きました。

 壺の中は御殿が並び、御馳走が用意されてい

 ました。そこで二人は大いに飲み食いして、夢の

 ような時を過ごしましたと。

 

理想郷というと架空のものですが、国家が求めな

くてはならないものでもありますね。キリスト教で

いうならば、楽園・エデンの園をもう一度であり

ます。

理想郷ではありませんが、諸外国の文化を取り

入れて、理想のものへと高みを求めるてきたのが、

日本のもののようですね。

隣国は何かにつけ「あれは自国のものだ」といっ

てわめきたてますが、確かにもとはそうであって

も全く違たものに改良して、日本独自の文化を作

り出しています。

昔は日本は「さるまね」とか「ぺこぺこあたまを

さげる」といって、アメリカから馬鹿にされていまし

たが、昨今では礼儀正しく、リスペクトされている

のを感じるとしてと喜ばれてています。

これとて、孔子様の「礼」による相手を尊ぶ「仁」の

実行であり、民力となっています。

 

国家防衛は、軍事大国になることではなく、誰でも

があこがれる国、理想郷をつくることではないでしょ

うか。(これ、理想でしょうか?)

 

≪仏教語≫

〖言語道断〗

  こんごどうだん

 

言語=ごんご」と読むのは呉音で、漢音では「

語=げんご」と読みます。

呉音」は主に仏教語で用いられれます。

漢字」と言われるのは、この読みの字が最も多

ところからだそうです。

 

「言語道断」の「道断」は、「道を断つ」ということ

でなく、この場合の「」は「いう」という意味であ

ります。→「報道」の「道=告げる」の意味であす。

言語道断は「仏の奥深い真理は言葉で説明でき

ない」という意味で、これが転じて「口ではとても

言い表せない・とんでもない・もってのほか」とい

う意味となりました。

ただ、古くは日常語で「言いようがないほど立派

である」という意味で、「我慢」と同じように意味の

逆転現象が起きたようですね。

ちなみに「我慢」は仏教で「慢心すること」であっ

たものが、日常語として「自分を抑えて耐え忍ぶ

こと」という意味で使われています。

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                      

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経文庫