精霊たちーペン画トリミング | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

言葉の物語

 故事のある言葉

 仏教からの言葉

 

〖油断大敵〗

     ゆだんたいてき

 

油断大敵落とし穴!

江戸加留多には「油断大敵、火がぼうぼう」という

のがあります。

油断大敵は説明するまでもないことですが、注意

を少しでも怠れば思わぬ失敗を招くということです

ね。

語源はいろいろありました。

○古語の「寛(ゆた)に=ゆったりと」からで、「ゆだん」

 となり、「油断」の字を当てたたと。(何故この字をた

 当てたのかは不明。)

○比叡山延暦寺の根本中堂に、千二百年まえから

 火が途絶えたことのない「不滅の法灯」があるそう

 です。

   それは火が消えることのないように僧侶が毎日

   菜種油を注いで灯明を守って来たといいます。

   仏道修行と思えばこそできることでありますね。

    ※法灯は釈迦の教えを闇を照らす灯火にたとえ

    たもので、この仏法の灯が決して途絶えない

    よう強い思いがあったからできたことですね。

 ○仏典「北本涅槃経」にあるお話し。

    ある王が家来に油を持って歩かせ、その油を

    一滴てきでもこぼしたら、命を断つと命じたと。

   (日常使われるの意味に最も適していますね。)

 ○行灯などの油準備を怠ったために、夜に油が

   切れてと敵に襲われて、命を落としかねない。

 

≪仏教語≫

〖吉祥天〗

  きっしょうてん

 

出身はヒンドゥー教のヴィシュヌ神の妻ラクシュミー

であります。

優美と幸運、繁栄、豊穣の女神であります。

美しく、従順で温和な性格であるそうです。

ラクシュミーはインドの創造神話て「乳海攪乱」の

時に海から生まれました。

※ギリシア神話のアプロディティ(ビーナス)の誕

 生とよく似ていますね。ウラノスの男根が切り取

 られ海に投げ捨てられますが、そこに生じた泡

 からアプロディティは生まれました。

 

仏教では鬼子母神を母とし、毘沙門天を夫と

します。

妹に厄病神の黒闇天がいて、姉妹は常に一緒

に行動するといいます。(禍福はあざなえる縄の

如しですね。)弁才天と混同され、ときには七福神

として弁才天と入れ替わることがあります。

仏教で「吉祥」という名を与えられ、前身と同様に

幸福、美、富の象徴となっています。

姿は蓮華の目と蓮華の色をした肌に、四本の腕を

持ち、水に浮かぶ蓮華の上に乗っています。

※「涅槃経」の中に「姉を功徳天といい人に福を授

  け、妹を黒闇女といい人に禍を授。常に同行し

  離れず」とあるそうです。

  黒闇天は醜悪な容貌で、密教では閻魔の妃

  されます。

 

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経の文庫