精霊たちーはがき大ペン画 作品1431 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 故事のある言葉

 仏教からの言葉

 

〖菖蒲〗

  あやめ

 

いずれが菖蒲か杜若」というありますね。

よく似ている花で、いずれも優れていて優劣が

付けられず、選択に迷うことのたとえでありま

す。

調べてみると「いずれが菖蒲」の語源がありま

した。

平安末の武将・源頼政は怪獣の(ぬえ)を

 弓で射止めて褒美に「菖蒲」という美女を賜り

 ますが、余興として同じような姿の美女十二

 人の中から「菖蒲」を探せと言われ、頼政は

 困り果てて詠んだ歌が

   五月雨に 沢辺の眞籠(まこも)

    水越えて いずれが菖蒲と

     引きぞ煩う

からで、後に「菖蒲」によくにた「杜若」か付され

て成句となったものであります。

 

あやめ」は「しょうぶ(菖蒲)」の古語で、語源

は「綾女」からで、綾のようにえ美しい女性に見

立てたものであります。(別説では「網目」からと)

かきつばた」の語源は花の汁を染料に用いた

ところから「書付花(または掻く付け)」だそうです。

 

【菖蒲(あやめ)と杜若(かきつばた)の見分け方】

  <あやめ>         <かきつばた>

 ・花びらの付け根    ・花びらの付け根 

  から網状の文様が   から線状の白色か

  伸びています。     伸びています。

 ・乾燥した地面に    ・水辺の泥土に

  生えています。     生えています。

 

≪仏教語≫

〖我他彼此〗

   がたぴし

 

漢字そのものは「我(自分)と他(他人)・彼(あちら)と

此(こちら)」ですが通常は

戸などの建付けが悪くてきしむさま。

②上記から、人間関係や組織運営などが円滑に

  ゆかないさま。

の意味であります。

もとは仏教語で、壮大な思想が含まれていました。

(自我・アートマン)と(非自我・アナートマン)を

統合し、宇宙全てのものが繋がるということを示し

たものであります。つまり「我他彼此」するなとい

うことであります。

自我を無くせば他者を理解への理解が深まり、

共感が深まります。我を通せば他人との軋轢を

生み争いは絶えませんね。平和でありたいと思

なら自我を押さえなくてはなりません。

苦しみたくなかったら我を捨てよといってます。

(仏教は平和をもたらす教えですね。我のみが神

だなんて言わないし、神に選ばれた民族なんてこ

とも言いません。白だの黒だの黄だのなん手も言

いません。仏は、みな仏の心が備わった同じ人で

あり、それに気づけと言っているのですね。)

  

 

                        今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ 

ブッタいのちの言葉/宮下真著・道元禅の言葉/境野勝悟・

一休禅の言葉/境野勝悟ー知的生きかた文庫

心が晴れる禅の言葉/赤根祥道た著・空海感動の人生学/

大栗道榮・親鸞感動の人生学/山崎龍明—中経の文庫