精霊たちーはがき大ペン画 作品1426 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 故事のある言葉

 仏教からの言葉

 

〖杞憂〗

   きゆう

 

杞憂というと「取り越し苦労」のことでするね。

取り越し」しは「期日を繰り上げる」ことで、「取り越

し苦労」というと「将来・先行きについて心配するこ

」であり、その時に到って、「ああ、取り越し苦労だ

ったね」と判るかるものであります。

今ここに無事であることを考えれば、人生は取り越し

苦労の連続でありますね。

『列子ー天端篇』にあるお話し

 中国の春秋時代、杞国に天地が崩れ落ちてくるん

 じゃないかと憂え、夜も昼も眠れず、食事も喉を通

 らない人がいました。そこへ彼のことを心配した友

 人がやって「天は空気だから落ちてくるもんか」と言

 うと「だったら、太陽や月や星はどうして落ちてこな

 いのか」。「あれは空気が輝いているだけだ」。「そ

 れじゃ大地はどうなんだ」。「それは、分厚い土の

 層がぎっしりと詰まっているから、崩れはしないよ」。

 そしてその男はやっと安堵しました。

これには続きがあって、天地が崩れる可能性を説く

ものが現れて、崩れるかも知れないし、崩れないか

も知れないとなって、ならばわからないことを心配し

ても仕方がないという結論に至ったと。

 

≪仏教語≫

〖安心〗

  あんじん

 

日常語としては「あんしん」と読み、「心が休んでい

ること」、「気がかりなことがなくて、心が落ち着く

こと」をいいます。

この「安心」の大元は儒教の「安心立命」であります。

「安心立命」は「人力を尽くし、身を天に任せ、どん

な場合でも落ち着いていること」を言います。

これを禅僧の菩提達磨が、初めて仏教で用いまし

た。

仏教語の「安心=あんじん」は「心を一つ所に止住さ

せて、不動である」ということであります。

聖道門(浄土門に対する諸宗派)では、各々心のあり

か洞察して、恐怖や不安から解放されて悟りの境地

に達し、心の安らぎを得て、種ょ体制を確立すること

とされます。

浄土門では、阿弥陀如来の救いを信じて、浄土に

往生を願う心としています。

 

 

 

                        今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ