武っぽ絵の精霊たちーペン画トリミング | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 故事のある言葉

 仏教からの言葉

 

〖晏子之御〗

      あんしのぎょ

 

他人の権威に寄りかかって、おごり自らの低い地

位に満足しているつまらない人間のたとえですね。

司馬遷の『史記ー晏嬰伝』のなかにあるお話し。

 中国の春秋時代のおはなしで、斉という国に

 宰相・晏嬰(あんえい)の御者を務めて、得意になっ

 ている男がいました。

 ある日、彼は突然、妻から離婚を言い渡されます。

 理由を聞くと、晏嬰は宰相であるにもかかわらず

 謙虚なのに、御者に過ぎない者が主人を乗せた

 馬車を操ることで、意気揚々として威張っている

 のが情けないと。

 その後、男は恥じ入り、謙虚に振る舞い、精励し

 て、晏嬰に認められて、大夫に出世したと。

 

意気揚々(いきようよう)

「意気」は「気持ち・心持」、「揚々」は「得意な様子」で、

得意げで威勢の良いさま。いかにも誇らしげに振る舞う。

 

≪仏教語≫

〖三乗〗

    さんじょう

 

人の能力、素質に応じて、さとりに導く教法で、

声聞(しょうもん)乗・縁覚(えんがく)乗・菩薩乗といい

ます。

声聞

   「声を聴くもの」の意で、「弟子」とも訳されます。

   仏法の説法を聞いてさとる弟子。

   四諦(苦・集・滅・道)の理を悟り阿羅漢(小乗仏教

   の最高の悟りに達した聖者)になることを究極の

   目的とする仏弟子。

縁覚

   「各自で悟った者」の意。

   説法によらず、自ら道を悟った聖者。

   声聞乗と共に(二乗)、個々の悟りを求めるもので、

   俗世から離れ他者に説こうとはしないもの。

菩薩

   自ら悟って仏に成るとともに、他者を悟りに至らし

   める教え(利他行)で、大乗仏教徒が、従来の比丘、

   沙門の立場と区別した自己の立場を称したもの。

   六波羅蜜(布施・自戒・忍辱・精進・禅定・智慧)

   を行じるものでなくてはならないとします。

  菩薩乗の五行

   1.聖行

     戒律・禅定・智慧の修行。

   2.梵行

     清浄な心で人々の苦を除き、楽を与える行。

      (慈悲行)

   3.天行

     天然自然の理による妙行。

   4.嬰児行

     嬰児(ように)に対するすように慈悲心で、

     小善を行ずる。

   .5.病行

     悩める人間と同じように苦や迷いを示す行。

 

嘘も方便!!

人の能力において、嘘が多く作られます。それも、嘘

つきなってでも、人の苦しみを除き、楽を与える菩薩

の慈悲心からであります。

「そんなことあるものんか」と一蹴するのもいいでしょ

うが、仏を親と思い、親心は慈悲心であります。

嘘を信じるのは子供の感謝心でありますね。

 

    

 

                        今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ