精霊たちーはがき大ペン画 作品1424 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

  故事のある言葉

  仏教からの言葉

 

〖桜〗

  さくら

 

和訓のさくら」の語源には三説ほどありました。

1.日本神話に出てくる木花開耶姫(このはなさくやひめ)

  という女神さまの名から。

   ※「古事記」には木花之佐久夜毘売と表記され、

     「日本書紀」には木花開耶姫と表記されています。

     他に木花咲伽耶姫という表記もあります。

木花開耶姫は天皇家の祖先・邇邇芸命(ニニギノミコト)

の妻で、海幸彦、山幸彦の母親であり、富士山本宮

浅間神社の祭神であります。

【余談】

    美しい木花開耶姫の父・大山津見神は、邇邇

    芸命(ニニギノミコト)に娘を嫁入りさせるにあたり、

    姉の石長比(いわながひめ)を一緒に嫁がせま

    すが、邇邇芸命は醜女の石長比売を嫌って、彼

    女を返してしまいます。

    これは大変なことをしでかしたんですね。

    親心で、大山津見神は「岩のように永遠の命を

    授ける力を持つ」石長姫を贈ったのでありまし

     た。

    これより、天神の子孫とされる天皇に寿命が生

    じたのであります。広くとらえると、人間に寿命

    があるようになったということですね。

 

2.「」は田の神で「くら=座」で神の依り代という意。

  春に花を咲かせる桜は、田の神が山から下りて来

  て憑依したことを示し、田の神を祝うため桜の花の

  下で飲食を共にし、豊作を祈ったという。これが現

  在の花見につながっているようですね。

 

3.単純に、「咲く+ら(接尾語ー複数を表す)」。

  一気に多くの花が咲くことからでしょうね。

 

≪仏教語≫

〖威儀〗

   いぎ

 

威儀を正す」というと、身なりを整えることとして使わ

れますが、「威儀」とは、重々しくいかめしい挙動、法

則にかなった振る舞いのことであります。

これは、仏教の規則・四威儀からであります。

その規定は「ーいく」、「ーととまる」、「ーすわる」

ー横になる」という行動の基本動作に対する規定

のことであります。なお、袈裟についている結び紐の

ことをもいいます。

この規定は、日常の行・住・坐・臥そのものが修行で

あるとも言えますね。

 

 

                            今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ