精霊たちーはがき大ペン画 作品1416 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 故事のある言葉

 仏教からの言葉

 

〖死の始まり〗

      しのはじまり

 

生まれては死ぬるなりりけり おしなべて

釈迦も達磨も猫も杓子も    

               (一休)

 

生まれ生まれ生まれて 生の始めに暗く

死に死に死んで 死の終わりに冥し

             (弘法大師空海:『秘蔵法鑰』)

 

ギリシア神話で人間を「mortal=モータル=死すべ

き運命の者」といい、神のことを「immortal=イモー

タル=不死の者」と言っています。

この不死の者が与えたのが『生と死』であります。

 

神話には人間の死の始まりの物語があります。

 

〖日本神話〗

イザナギ(男神)、イザナミ(女神)というと、天地開闢

(=天地創造)の時に生まれた日本の神様で、国生み、

神産みの神様であります。

それは『イザナギの黄泉降り』の時に起きました。

妻のイザナミが火の神のカグツチを産んだ時、陰部

を焦がして死んで、地下の黄泉国へ行ってしまい

ます。

イザナギは黄泉国へ行ったイザナミを諦めきれず

黄泉国と地続きの黄泉比良塚から黄泉国へ降りま

す。そしてイザナミを呼ぶと地下宮殿の中から声が

して「中を決して見ないで」と返事が返ってきました。

そっと隙間から覗いてみるとイザナミのおぞましい

姿が見えました。驚きのあまりイザナギは逃げ帰り

ます。それに怒ったイザナミは鬼の軍隊に追わせ

自分も後を追います。イザナギは地上に戻ると黄

泉国の入り口を巨石で塞ぎます。

そこからイザナミが叫びます。「お前の国の人間

一日に千人殺してやる」と。

それなら俺は一日に千五百人の人間が生ま

れるようにしてやる」とイザナギは応じました。

これが人間の死の始まりでありますと。

 

もう一つは、天より降臨した皇祖神が死を招いたお

話しであります。

天照大神の命で地上(葦原中津国)に降臨した邇邇

芸命(ニニギノミコト)は葦原中津国の大山津見神(オオ

ヤマツミノカミ)の美しい娘・木花咲耶姫(コノハナサクヤヒ

メ)と結婚しますが、邇邇芸命を見込んだ大山津見神

は、姉の醜い岩長姫を一緒に嫁がせます。

ところが、岩長姫を嫌った邇邇芸命は彼女を送り

返しました

大山津見神は言います「木花咲耶姫には天孫たち

が花の咲き誇るように栄えるようにと、岩長姫には

その命が岩のように永遠であるようにと願いを込め

たものを」と。

これ以来、神の子孫であるにもかかわらず寿命が

短くなったといいます。

 

〖インド神話〗

マハーバラタ』(バラタ族の叙事詩)にあるお話し。

創造神ブラフマーは多くの生き物を造りましたが、

皆死ななかったので、世界は生き物であふれかえ

りました。ブラフマーは苛立って怒りの火で一挙に

焼き殺そうとしますが、その時シヴァ神がブラフマ

ーを説得し、生と死の繰り返しを配分するように

しました。こうして生き物は何度も死に、何度も世

にって還ってくるようになりました。(輪廻転生だね)

 

ヒンドゥー教のマヤは死者の主でしたが、仏教に

入って閻魔と呼ばれるようになります。この閻魔は

人間で最初に死んだ人とされ、最初に死後の世界

へ行きました。

 

※ブラフマーは創造神、ヴィシュヌは維持神、

 シヴァは破壊と再生の神で、力関係は同等とされ、

「三神一体=トリムールティ」と言われるインドの神々

主神格であります。

 

〖アブラハムの宗教〗

       ユダヤ教・キリスト業・イスラム教

エデンの園には『命の木』と『善悪を知る木』が生え

ていました。これには別の解釈があり『命の木』と

相対する『死の木』ではないかと。

神は『善悪を知る木の実』を食べることをアダムに

禁止していました。その身を食べると死んでしまう

からと。

ある時、蛇がエヴァを誘惑します。「その木の実を食

べても死んでしまうなんてことはないよ」。

・・・・・・

その禁を破った二人は、楽園を追放されます。

そして、女は出産の苦しみを、男は額に汗して大地

を耕し食べ物を得なくてはならない労苦を課せられ、

永遠の命が得られる木からも遠ざけられ、いずれ土

に還ることが定められました。

 

≪仏教語≫

〖数息観〗

   すそくかん

 

座禅はとても難しいですね。

無心になること、時が経つに従ってどこからともなく

雑念が入って来ます。「そういえば、あの時・・・」と

思いもしなかった記憶がやってきて、無心になるこ

とを邪魔するんですね。そこで初心者に勧められる

のが、座禅を組んで、自分の呼吸を1~10まで数

えることを繰り返すことですね。雑念が入り込むと、

知らぬ間に20、30と数えてしまっていたりします。

 

数息観は仏教修行で五種の過失を止めるため

の「五停心観(ごじょうしんかん)」の一つであり

ます。

数息観

  座禅して自分の息を1~10まで繰り返して数え

  ることによって心の散乱を治する観法。

不浄観

  身の不浄を観じて、貪欲の心を治する観法。

慈悲観

  慈悲を観じて、嫉妬・瞋恚(怒り)を治する観法。

因縁観

  あらゆるものごとは縁によって生起するという

  縁起の法を観じて、愚痴を治する観法。

分別観

  無我観、無念観といわれるもので、万物の構成

  要素を観じて、固定的実体かいことを知って、執

  着を離れ、妨げを治する観法。

 

 

                            今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武

部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)

中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫

世界の神様解剖図鑑 平藤喜久子著/(株)エクスナレッジ