ことばの物語
故事のある言葉
仏教からの言葉
〖曲学阿世〗
きょくがくあせい
学問の真理にそむいて、事態の好みに阿(おも)ね
たり世間人や権力者に気に入られるような説を唱
えることで、主に学問が絡んだ場合につかわれま
す。
<『史記ー儒林列伝』にあるお話し。
前漢時代、学者の轅固生(えんこせい)は剛直な人と
して知られていました。
漢の孝景帝に仕えてましたが、病を得て官を退きま
す。
次期皇帝・武帝の時に、再度朝廷に召されて仕え
ることとなりますが、この時、轅固生はすでに九十
歳を超えていたといいます。
同時に若い学者の公孫弘という者も召されていま
した。公孫弘は「なんだこのじじいは」と言わんばか
りに轅固生をじっと睨みつけていました。
轅固生はそれを気にもせず公孫弘にいいます、
「正学に努めて以って言え。学を曲げて以って
世に阿ること勿れ」と。
公孫弘は轅固生の人格と豊かな学識にうたれ、
大い に恥じ入り、非礼を詫びて弟子になりました。>
≪仏教語≫
〖道具〗
どうぐ
道具というと、物を作ったり、何かをしたりするために
用いる器具のことを言いますが、また、他人に利用
される人のこともいいます。
面白いのに「身体に備わっている種々の部分」とい
うのがありました。
〖日本大百科全書〗に次のようなことが書かれて
いました。
<字術哲学というものがあって、その哲学者のカップ
は「道具は「人間の器官の働きをそとりの世界に置
き換え、さらにその働きを拡大したり延長したもので
ある」とし、これを「器官射影」とといっています。
その例として、カメラは目の働きを外化し、その映像
の記録を保存できるようにしたものであり、コンピュー
タは大脳の働きを器械に置き換えたものであると。
「大脳の働きを器械の置き換え」ということは、「善」
もあれば「悪」もあるということも言えます。重要な
ことですね。
なぜ「道」がついているのでしょうか?
これは仏教語からで、「仏道の修行のための三衣
一鉢のような必要品」というところからであります。
僧として道具は悟りを開くための聖なる物で、それ
を大切にすることは大事な修行の一つであるという
ところからです。>
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社)
字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武
部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
