ことばの物語
故事のある言葉
仏教からの言葉
〖王侯将相〗
おうこうしょうそう
「王侯将相いずくんぞ種あらんや」であります。
王・侯爵・将軍・宰相(大臣)となるのに、決まった血
統や家柄なんかありはしない。
(こう思わせない壁が、王族の神の血統という物語
だったんですね。→王権神授説)
<『史記ー陳渉世家』にあるお話し。
中国を統一した秦王朝は北方の蛮族の侵入の警備、
大規模な建築事業に多くの人々を駆り立てました。
陳渉と呉広はこれらを警備、管理を任されたてい
ました。
ある時、招集命令がかかまいすが、その途中で大雨
が降ってきて期日までに到着することができなくなり
ます。
秦の法律では、いかなる理由があっても遅刻すると、
死罪処すという法がありました。
このまま行っても殺されるのならば、いっそのこと反
旗翻すしかあるまいと、皆に決起をさせせるように
言ったのが、この言葉でありました。
こうして農民一揆と広がり、秦王朝の基盤を揺るが
すこととなります。>
≪仏教語≫
〖有頂天〗
うちょうてん
物事に熱中して我を忘れるとか、得意の絶頂のこと
を言いますが、これは仏教の世界観からで、輪廻転生
する六道の最高峰にあるにある天道の頂のことであ
ります。ここには天人が住んでいます。
六道は下から地獄道→餓鬼道→畜生道→人間道→天道。
天人五衰といって、天人の死が死を迎える五段階の
様子をいったもので、天人もまた死を逃れることはで
きません。
仏陀とは有頂天を超えて、輪廻する三界から解き
放たれ、如来(仏)や菩薩の住む仏国土に入った覚
者ということであります。
≪漢字の勉強≫
王ーきみ・オウ
字の成り立ちは「天」の下に「-棒=大地」で、手を広
げた人が天地の間に立っている姿。
別説では、下が大きく広がった斧の象形。
(補)
周の時代までは、天下を統率する君主の総称でした
が、戦国時代頃から諸侯も王と称するようになり、秦
の時代に、始皇帝が天下統一して君主を皇帝と称す
るようになり、漢代以後には、皇族を王と称するよう
になりました。
将ーひきいる・ショウ・ソウ
字の成り立ちは「爿=長い台・寝台」に「斜めの形に
書く月=肉」で、肉を調理しで捧げるの意味。
これから神に肉を捧げる人、統率者の意味となる。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社)
字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武
部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
