ことばの物語
故事のある言葉
仏教からの言葉
〖苦肉之策〗
くにくのさく
=苦肉之計・苦肉之謀とも言われます。
悩み抜いた末に考えた苦し紛れの手段や方法を言い
ますね。
<『三国志』の中にあるお話し。
後漢王朝滅亡寸、中国北西を支配下におさめた曹操
南方へと軍を進めます。
それを迎え撃つ劉邦と孫権の連合軍。(赤壁の戦い)
そんな中、孫権き軍の将軍・周瑜は些細なことで黄蓋
という武将に腹を立て、棒打ち百回の刑罰を与えます。
これを恨み黄蓋は曹操軍に寝返ります。
そして,曹操軍はやってくる黄蓋を船を迎え入れます。
実はこれは周瑜の作戦でありました。
突然、黄蓋は火矢を放って曹操軍の船を焼き払いま
す。
そして、劉邦、孫権の連合軍は大勝します。
これを「苦肉の計」といいます。>
※黄蓋の肉体を棒打で苦しめたところからでしょうね。
≪仏教語≫
〖意地〗
いじ
意地とは
①こころ。気立て。心根。
②物欲・食欲。
(食べ物にがつがつしていると「意地汚い」なんて
言われちゃいますね。)
③連歌論で、作句上の心のはたらき。
(広辞苑)
日常は「意地が悪い」「意地っ張り」などと言って、
悪い意味で用いられますが、本来は仏教語からで
六識の「意識」に当たる言葉であります。
※六識ー眼・鼻・耳・舌・身(触覚)による感覚器の認識
をまとめるのが意識であります。
意識は「あらゆるものの根源の大地」という意から
「意地」と言われます。つまり、煩悩が働きだし、その
拠によって働く場を「地」というのであります。
≪漢字の勉強≫
計ーはかる・はからう・かぞえる・ケイ
「言=いう」に「十=数の意を表す」で、数を口にする、
数えるの意味を表す。
和訓の「はからう」は「物事がうまくいくように処理す
る」という意味ですが、語源は「計(はか)り合う」からだ
そうで、「取り計らう」の「取」は「計らう」を強調したも
のだそうです。
策ーむち・つえ・はかりごと・サク
「竹」に「朿=とげ・いばらの象形」で責に通じ、せめる
の意て、馬を責める竹、鞭の意味。
また、文書の意味を表す。
※馬の鞭を杖につくことを杖策といい、文字をしるす
札(竹簡・木簡)を簡策といいます。
策は文字を書きしるすものであるところから、計略を
しるすことを策謀、策略といいます。(はかりごと)
謀ーすかる・ボウ・ム
「言」に「某=神木に祈る」で、難しい問題について考
える、はかるの意味。
※女に結婚のことを謀ることを媒(はかる=媒酌)、子を
求めることを神に謀り祈ることを禖(ばい・子授けの神)
といいます。
和訓の「はかる」は「ものごとの進み具合」を意味する
古語「はか(かぞえる)」が動詞化したものだそうです。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社)
字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武
部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)
動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)
古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)
中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)
中国名言集(一日一言) 井波律子著/岩波現代文庫
