精霊たちーはがき大ペン画 作品1379 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

  故事のある言葉

  仏教からの言葉

 

〖悪事〗あくじ

「悪事」というと①悪い行い ②悪い出来事

という意味ですが「悪事千里を走る」というと①の意味で、

悪い行いや悪い評判は、すぐ世間に知れ渡るという意

ですね。

この言葉は日本のことわざと書いている本がありました

が、これは「好事は門を出です、悪事は千里を行く」と

いう、中国の成句であります。

今日、日本の文化は中国のものだ、韓国のものだと、

当国の人たちは言いますが、日本は東洋の最東端に

位置し、ここに東洋の文化のほとんどがとどまったと

いわれます。そして、日本で定着し、変化進化したもの

でしょうね。むしろ、中国の聖賢の教えが、日本の庶民

なりの理解で受け継がれたと言った方が良いのでない

でしょうか。なぜ、偉大な聖賢を輩出した国が、あのよう

に傲慢になったのでしょうか。(聖賢は、傲慢、驕りを戒

めたはずなのですが。)

中国の文献が大好きな私には、とても寂しく思われま

す。(素人の私では漢文も中国語もわかりませんが。)

「悪事千里を行く」で次のような話があります。

後晋王朝の時代(10世紀)、宰相となった和凝は

若いころ、艶っぽい小唄を作る命じんでした。宰相にな

ってからは威厳に関わるということで、すべて焼き捨て

てしまいましたが、彼の小唄の評判は、異民族にまで

しられていたとのこと。これこそ「悪は千里を行く」では

ないかと、孫光憲はのべています。

        (故事成語を知る辞典/円満字二郎編・小学館)

これ、悪事というより道楽ですよね。もっとも、聖賢を

目指すには、これも悪事なんでしょうね。

 

<仏教語>

〖痘痕〗あばた

あばたもえくぼ=痘痕も靨」なんていいますね。

好きになった相手のことは、どんな短所でも長所に

見えるという事でありますね。

痘痕=とうこん」は天然痘が治った後の傷痕で、

「あばた」の語源はサンスクリット語の「アルブタ=

かさぶた」の漢音訳「頞浮阿(あぶだ)」からで、奈良

時代に仏教者の間で天然痘の痕をを呼ぶように

なったようです。

これは、八焦熱地獄があるように八寒地獄もあっ

て、その中の一つに頞浮阿地獄というものがあり

ます。

そこに落ちた者は、厳寒のため体に水疱ができると

いわれます。

「あばたもえくぼ」は心理学的に「ハロー効果」と言

われるもので、「ハロー」は神仏の後光のことです

ね。(=後光効果)

この反対が「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」でありま

す。心理学的にはネガティブ・ハロー効果で「デビル

効果」「(ホーン(悪魔の角の意)効果」といいます。

ちなみに、「ピグマリオン効果」というと、心から期

待をかけると、相手がその期待に応えるようになる

という心理学の言葉であります。(スポーツなどで、褒

めて育てるということですね。)

※ピグマリオンはギリシア神話に出てくるキプロス王のことで、

彫刻の名手でもありました。

自分で作った象牙の乙女に恋をします。それを知ったアフロデ

ィティ(ヴィーナス)がこれに命を与え、妻にさせたといいます。

 

<漢字の勉強>

ーえくぼ・ヨウ

厭=おしつぶす」に「」で、頬の一部が押しつぶさ

れたようになっている、えくぼの意味。

和訓の「えくぼ」は「笑(え)+窪(くぼ)」からであります。

 

ーもがさ・トウ

疒=やまい」に「逗=じっととどまる・跡を残す」。

(→逗留)

 

ーあと・コン

疒=やまい」に「艮=一定の所に根を張る

 

痘痕(トウコン・あばた)は天然痘にかかった跡。

痘瘡(トウソウ・古語がもがさ)はい天然痘のこと。

 

天然痘は現在絶滅したとされています。ウィルスを

病原体とした感染症でありました。全身に農疱が生

じ死亡率20~50%あったと。

疱瘡神というと、天然痘を神格化したもので、鎮魂の

神社が信仰されていました。

犬や猿、赤色を苦手とされ、「赤べこ」(福島)や「さる

ぼぼ」(岐阜)の玩具が赤いのは、この天然痘除けの

意味がありました。

 

 

                            今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)