精霊たちーペン画 トリミング | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

  故事のある言葉

  仏教からの言葉

 

〖逆鱗〗げきりん

中国の戦国時代、諸子百家の『韓非子』にあるお話。

「それ竜の虫たる ならして騎るべきなり

  然れども其の喉下に逆鱗の径尺なる有り

  もし人これにふるる者あれば 則ち必ず人を殺す」

 こう述べて、次のように付け足します。

  「君主にも逆鱗があるから、これに意見をするとき

  その逆鱗に触れないようにすればよい」と。

竜は中国の想像上の動物で、雲を起こし雨を呼ぶと

いいます。

逆鱗とは逆さに生えた鱗で、これが一枚だけ喉の下

にあると。

サラーリーマンでよく言われるのは、上司が機嫌が好

い時に進言しろとね。

 

〖余桃の罪〗よとうのつみ

主君の寵愛が気まぐれで、頼みがたいということで

すが、主君の逆鱗も気まぐれともいえます。

主君の寵愛を受けていた美少年がいました。

 ある時、母親が病気になり、許しを得たと偽って

 主君の馬車で出かけたが、罪を恐れぬ孝行者と

 褒められました。

 ある時は、自分がかじった桃を主君に食べさせ

 ましたが、美味なものを惜しげもなく譲ったと褒め

 られました。

 ところが、寵愛が薄れると、以前偽って私の馬車

 に乗り、また、食べ残しの桃を食わせたといって

 叱責されたという。

寵愛されているからといっても、近付ぎないことで

すね。

 

<仏教語>

〖四門出遊〗ーしもんしゅつゆう

「四門遊観」ともいいます。

お釈迦様が出家される以前、太子であったときに

東西南北の四つの市門から郊外に出遊し、老人・

病人・死者・バラモンに会って、それぞれ人生に

対する眼を開き、出家を決意するに至った。

                          (参:〖新・佛教辞典〗中村元監修/誠信社)

※「バラモン」はインドの身分制度の最高位の僧侶

  司祭で、この場合は修行者という意味であります。

この時、お釈迦様は二十九歳でありました。

 

第一の門  老人

随伴の御者チゃンダカに老人について問います。

チャンダカはいいます。

「老人とはもはや長く生きることはできなく、この老は

誰も避けることはできない」。

第二の門  病人

「あなたも我々も私もまた病にかかるもの。病は避け

られないもの」。

第三の門  死人

「死人とは母父親族血族らが彼に会うことはできず、

彼も母父親族血族らに会うことはできない。

あなたも我々も、私もまた死ぬ者。死は避けられない」

第四の門  出家者

最後に出家者に出会い、話を聞きます。

「私は人間の苦しみの原因を見つけることに専念して

いる禁欲生活者である。」

これを聞いて、自らも輪廻から生じる苦しみから解放

されるかもしれないと、髪と髭を剃り袈裟をまとい出家

しようと決意します。

 

誕生とはこの四門の中に放り込まれることですね。

 

<漢字の勉強>

ーおい・ふける・ロウ

甲骨文字で「腰を曲げて杖をつく老人の象形」。

字書によると、老人は七十歳以上、または六十歳、

或あるい五十歳以上。(時代によるものですね)

七十歳定年は、老人になるまで働けといっていま

すね。

[補]

「ロウ」は牢、瘤と同源の言葉で、「固くてスムーズに

動かない」というイメージがあります。骨組みが固く

なって動くが悪くなるまで年を取ることを老というと。

 

ーやむ・やまい・ビョウ・ヘイ

「疒」は「爿(寝台)に病人がもたれかかるさま」で

「丙」は「広がる」の意味で、病気が重くなるの意味。

後に、やまい全般を指すようになったもの。

[補]

身体が弾力性を失い、ぴんと張って動けなく状態。

「疾」は進行の速いやまいのこと。

 

ーしぬ・シ

「歹=肉の削ぎ取れた人の白骨死体の象形」に

「ヒ=ひざまずく人」で、死体を拝んで弔う形。

[別説]

「ヒ」は、人が逆さまになった形で、死人を表してい

ます。つまり、日常非ざる出来事ごとのこと。

[補]

古くは死体を一時的に草むらに棄て、風化して残骨

となったとき、その骨を拾ってほうむることを「葬」と

いいます。これを複葬といいます。

 

 

                            今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

古典語典「東洋」(渡辺紳一郎著/講談社)

中国名言物語(奥野信太郎編/河出書房)