精霊たちーはがき大ペン画 作品1342 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

  ≪おに・きにょうー鬼≫

 

「鬼」について書くのは何度目か?

「魅」という字は「理性的な判断力を失わせる」という意味

を持ち、「鬼」が多分に作用していますね。

「鬼」に関しての本は5~6冊持っています。私も鬼に

魅了されてしまってますね。

 

〖魔〗おに・マ

魔の字の成り立ちは「麻=しびれる・まひさせる」に

鬼=ばけもの」で、心身を麻痺させて仏道の修行を

妨げる化け物を指します。

梵語の「マーラ」の音訳「魔羅」の為に造られた字で、

後に独立したものであります。

 

[「魔の世界ー那谷敏郎著/新潮選書」抜粋]

自分たちの能力を超える存在としての魔は、神と共に

いち早く恐怖の対象となった。

原始に生きる人間たちは、何か事を願い、それが叶うと

超能力者の

御業と思い、それを神と名付けた。

逆に、自分たちの願いが拒まれ、希望が容れられない

と、それもやはり超能力者の仕業と考え、それを魔と

名付けた。

・・・・・・・・

鬼は本来の中国思想にある概念で、卓越した存在を

表す。

卓越していて、しかも陽なる存在は神と呼ばれ、陰る存

在が鬼と呼ばれる。

・・・・・・・

たくましく強くあれかしと願って命名した鬼太郎、鬼藤太

などは、中国人が読めば亡者太郎、亡者藤太・・・・

・・・・・・

本来(中国の鬼)は幽霊と近い。幽はカスカニ・カクレタ

の意味でまさしに陰の象徴

 

〖鬼〗おに・キ

字の成り立ちは「グロテスクな頭部を持つ人の象形」で

死者の魂のことをいう。

(今日の角がある鬼の姿は、仏教の獄卒の影響)

【字義】

1.おに・死人の魂・神として祭られた霊魂(鬼神)・

  不思議な力(鬼工・神業)・人に害を与えるもの(悪鬼)

  ・仏教で、地獄にいて亡者を扱うもの。

2.日本では

  ・人の形をして角があり、裸で虎の皮のふんどしを

   している鬼。

  ・勇猛な者の喩(鬼将軍)・残忍者の形容(鬼婆)

  ・大きいもの形容。(鬼百合)

 

日本でいう鬼は、反社的、反道徳人間として造形され

たもの。

海を渡って侵入して来る異民族(海賊・漂流者など)、山

に住む先住者の集団、自分たちの支配に従わない周辺

の人々をも指した

     (参:「鬼と日本人」小松和彦/角川ソフィア)

 

〖きにょう〗は霊魂や超自然的な存在、不思議な心の

作用、円くて大きいものを表す漢字に用いられます。

 

ーたましい・コン

字の成り立ちは「云=雲で雲気、めぐる」に「鬼=死者の

たましい」で、休まず巡るたましいの意味。

中国では、陰陽二元論に基づいて、陽のタマシイは

「魂」で天に帰し、陰のタマシイが「魄(はく)」で地に帰す

とされています。

<魂は精神に宿り、心を司る。魄は身体に宿り身体を司る>

」は「白=頭蓋骨+鬼」。

 

ーみいる・もののけ・ミ

原字は「鬽=すだま」。

字の成り立ちは「」に「彡=長い毛」で、長い毛の生

の怪物。もののけ、ばけもの、すだま(山林・木石に宿っ

ている精霊。)

【字義】

○ もののけ・ばけもの・すだま

○ 取り付き惑わす・心をひきつける・魂を奪う

 

魅は祟りをもたらす怪物と考えられていて、恐れられた。

魑魅魍魎、鬼だらけですね。

 

ーひでり・バツ

字の成り立ちは「鬼=鬼神」に「犮=払いのける」で、

水気を払いのける鬼神。→旱魃を起こす女の神。

もともとは妭と表記されていました。

 中国の伝説の黄帝の娘で、体内に大量の熱を蓄えて

   いて、そこに居るだけで旱魃が起きるといわれていま

   す。

〖山海経〗によると、黄帝蚩尤(しゆう)と戦った際、

  蚩尤陣営の雨師(洪水をもたらす)風伯(暴風をもたら す)

 に対して、娘の魃を天から呼び寄せて対抗します。

 それにより大雨を止め、勝利します。

 魃はそのため力を使い果たし、天に戻れなくなります。

 このままだと大地が干上がってしまうので、黄帝は魃を

 北方の山に幽閉します。

 魃が時々中原にやってくると、旱魃を恐れて人々は

 「神よ、北へ帰り給え」と祈願して、北へお帰りいただ

 いた と。> 

 

ーさきがけ・かしら・カイ

字の成り立ちは「鬼=なみはずれている」に

斗=ひしゃく」で、大きなひしゃく。

※「鬼」を「丸くて大きい」との解釈もあります。→

 

ーみにくい・シュウ

字の成り立ちは「鬼=異常な面をかぶった人」に

酉=酒の略」で、異様な面をつけ、酒を注いで神に仕

える人のさまから、みにくいの意味を表す。

[補]〖常用字解〗/白川静著

殷代の図像(紋章のようなもの)に亜醜形図象と呼ばれるものが

あり、そこには酒を酌む人が描かれている・

その人の姿は三すじに束ねた頭髪を大きく強調している姿であり、

酒樽から酌んでいる酒は祭祀(祭り)に用いる香りのついた酒であ

ろう。酒を酌んで儀礼を行っている姿であり、普通の時の姿とは

はなはだ異なるものであるから、醜しとされたのであろう。

 

うなされる・おそわれる・エン

字の成り立ちは「厭=押しつぶすの意」に「鬼=死者の

」で、えたいの知れな物のにおしつぶされる、うなされ

るの意味。

 

 

                            今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)

植物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)