ことばの物語
≪よろこぶー喜・歓・悦・慶・賀≫
苦悩を突き抜けて歓喜へ至れ。
べートーヴェン
喜ーよろこぶ・キ
「掛けた打楽器の象形」に「口=祈りの言葉」で、楽器を
打ち神に祈り、神を楽しませるの意味から、よろこぶの
意味。
喜熨斗(きのし)
「きのし」「つるべ」と読みます。大阪に見られる苗字です
と。なんともめでたい苗字ですね。
囍
中国でめでたい印として書かれます。
双喜字といわれるもの。
近くに囍楽という中華料理屋があります。
<同じ字を二つ並べた漢字>
从-従える 奻-言い争う 誩-言い争う
孖-ふたご 弜-強い 艸-くさ
兟-進む
なんとなく、子供の文字遊びみたいですね。
喜寿(きじゅ)
喜の草書からで、七十七歳。
<同じ字が三つで>
姦-かしましい・みだら 犇ーひしめく 毳ーむくげ
皛ーあきらか 焱-ほのお 灥-いずみ
聶-ささやく
歓ーよろこぶ・カン
歓の本の字は歡。
「雚」は「喚」に通じ、呼ぶの意味。
人が大声で呼び合うさまから、よろこぶ。
次の字書
「雚=こうのとり」に「欠=からだをかがめる」で、から
だを曲げてわいわいとにぎやかに話し合うこと。
歓談するはこの意味ですね。こちらの方がいいかも。
歓喜天(かんぎてん)
象頭人身の姿で、夫婦が抱き合っています。
人に幸福、平和を与えるという仏。
起源はヒンドゥー教のガネーシャ。
歓天悦地(かんてんきち)
天によろこび、地によろこぶ。
立ったり座ったりして大喜びをすること。
悦ーよろこび・エツ
「心」に「兌=むすぼれていたものがぬけおちる」
で、心の中のわだかまりが抜け落ちよろこぶ、楽しい
の意味。
次の字書
「兌=八(わける)に兄(頭の大きいこども)」で、はっき
りと分解するの意味を含む。
心の結ばれを分解して、とりさる。
ようは、心が解き放たれてよろこぶんですね。
悦に入る
自己満足に浸る。
慶ーよろこぶ・いわう・ケイ
「鹿の略字」に「心」に「夊=あし」で、鹿の皮をお祝
いに持っていくときのように明るい気持ちを表す。
昔の中国で慶事に鹿の皮を贈ったといいます。
慶雲(けいうん)
目出度い時に現れるという五色の雲。
慶応(けいおう)
慶雲応(まさ)に輝くべし(文選)の略。
賀ーいわう・ガ
「加=くわえる」に「貝=財貨」で、財貨を人に贈り
祝う。
賀頌(がしょう)
祝いたたえる。
賀状(がじょう)
祝いの意を記した手紙。
2017.3掲載再考
:
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
部首ときあかし辞典(研究社)
A・ビアス『悪魔の字典』(角川文庫)
これは使える!スピーチ引用名言辞典 モーリス・マルー編 PHP文庫
