精霊たちーはがき大ペン画 作品1327 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

 

〖兎〗

 

私は卯(兎)年生まれ。さて運命は?

調べてみました。

卯年生まれの長所は表情豊かで活発・器用・強運の

持ち主。

(強運を示すには、多くの壁が必要です。確かなことは、

多くの壁があったことのみ。)

短所は自己主張が弱い・器用貧乏・ストレスに弱く慌て

やすい。(うむ・・・こちらはぴったんこ。)

 

中国の兎のイメージはこの長所の方で。日本での兎

のイメージは端緒にあるようですね。

 

十二支の「卯」の意味は「千本の草木が生える状態」。

四月は陰暦の四月で卯月(苗植月の転)、つまり草木

が地を覆う月であります。

十二支を動物に当てたのは、庶民が覚えやすいよう

にしたもので、「卯年」には「」を当てます。

なぜ兎か? 詳細は複雑でよくわかりませんでしたが、

ともあれ理解したところを少し説明してみます。

<「卯」は陰陽五行説で「木」の陰て、妃が茂るために

 は「木」の力強い「陽」を必要とし、それが成長する間

 は、それを見守る優しい「陰」が表れる。

 この陰の性格を持つとされるのが「兎」ということであ

 りました。

 この柔らかな気を受けた者は、兎のように上品な

 人間 なると考えられるようになります。

 そして、この陰の気を持つ兎は「太陰=月」に住むと

 され、月は別称「金兎・玉兎」といわれます。

 

<月の兎>

天女だった嫦娥(じょうが)は、弓の名手后羿(こうげい)の妻

でありました。

ある時、羿は崑崙山に住む仙女西王母(せいおうぼ)から、

不老不死の薬を妻の分と二つもらってきます。

それを嫦娥は独り占めして飲んで、月へと逃げました。

その罰として月の兎に碓を撞かせ、不老不死の薬を

造り続けていると。

※嫦娥は罰として月で蟇蛙(ひきがえる)に変えられたといわれ

 ますが、のちにこの話はなくなり、美しいままの姿で一人で月

 に住むといわれるようになりまし た。

 

これが日本に伝来しますが、日本では兎は餅をつい

ているとなりました。

なぜ餅が?

日本では十五夜の満月を「望月=もちづき」といいま

すね。どとうもこれからのようで、「餅月」となったようで

すよ。

※お月見は言い伝えでは、月に逃げていった嫦娥をしのんで、

  羿がいつまでも月を眺めていたという話からのようです。

 

<仏典ー本性譚の兎>

「本性譚」をジヤータカといい、前世の物語であります。

  兎と狐と猿が仲良く暮らしていました。

  三匹は自分たちが獣であるのは、前世に悪いこと

  をしたからだろうと考えて、来世に夢を抱き、人の

  ためになることをしようと話をしていました。

  それを聞いた帝釈天は、その機会を与えようと

  老人の姿になって三匹の前に現れ「食べ物を恵ん

  でくれ」と三人に頼みます。

  三匹は喜んで、食べ物を捜しに行きます。

  猿は木の実を採ってきて老人に与え、狐は魚を

  捕ってきて老人に与えます。兎は何も得ることが

  できずもどってきて、老人に言います「火を焚いて

  待っててください」と。そして再度食物になるものを

  捜しにいきますが、何も手にすることはできずに

  戻ってきて「私を食べてください」と言うなり、火の

  中へ飛び込みます。・・・・

  帝釈天は正体を現し、兎の献身の姿を永遠にと

  どめるために、月にその姿を残しました。

 

道教では嫦娥を月神として「太陰星君」と称します。

 

・卯年生まれの守り本尊は文殊菩薩さんで、本尊を

 文殊菩薩とするお寺には、兎の置物があるところ

 があると。

 

兎を一羽、二羽と数えるのは、四つ足の動物を食

 べることが禁じられていた時代、後ろ脚日本で立

 つ兎を鳥であるとこじつけて、食べたことからで

 あります。

 

 

 

 

                            今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 

字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版)

動物の漢字語源辞典(加納喜光著/東京堂出版)