精霊たちーはがき大ペン画 作品1319 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

 

ことばの物語

  ≪あんしんー安心・安身≫

 

〖安心〗

あんしんは「心配、不安がなくて、心が安らかなこ

」として用いられます。

仏教では「あんじん」と読み、心を一つ所に据えて不

動であることを指します。

当然宗教ですから、疑いなき不動の信心ということ

になります。

禅門では「あんしん」と読み「心の工夫」を意味します。

(心の工夫、いい言葉ですね。何かをなす時に心の始末

が大切であります。)

聖道門では、各々心の在り方を洞察することで、

浄土門では、阿弥陀仏の救いを信じて、浄土往生を

願うことだとしています。

※聖道門とは浄土門の他力本願に対して、自力によっ

 て成仏をすることを説く宗門のこと。

安=やすい」の意味で用いるのは日本だけのようで

す。

 

〖安心立命〗

「あんしんりつめい」はもと儒学の語でありました。

これが禅宗で使われ、「人力の全てを尽くし、身を天

命に任せ、どんなときにも動じないこと」として広く用

いられるようになりました。

立命」は儒学で「天から与えられた本性を修養し、

天命をまっとうすること」を意味します。

日本では用いられることはほとんどありませんが、

中国で「安身立命」と表記し、生活が落ち着いていて、

精神が安定していることを意味します。

現世利益を求める中国らしいですね。

 

ーやすらか・やすい・アン

字の成り立ちは「宀=いえ」に「」で、家の中で女性

がやすらくさまから、やすらかの意味。

(補)ー常用字解/白川静著

「宀=廟(みたまやー霊を祀る所)の屋根の形」に「女」で

そのなかに女性が座った形。

嫁いできた新婦が廟にお参りし、夫の祖先の霊を祀り

この家の氏族霊を受けて、夫の家の人になるための

儀式を行ない、はじめて家の人として認められ、夫の

祖先の霊に守られて平穏な生活ができるとしていま

す。

 

安居(あんきょ)

①何もしないでじっとしていること。

②「きょにやすんず」と訓読し、自分の生活や居住に

 満足していること。

仏教では「あんご」と読み、修行僧が雨期の三か月間

(四月十五日~七月十五日)一定の場所に居住して

修行すること。

雨期には小虫などが発生したりするので、托鉢の途中

で踏みつけたりするのを避けるためだといわれます。

夏安居(げあんご)、雨安居(うふんご)ともいいます。

ちなみに、安居の明けた七月十六日に施餓鬼が行わ

れていました。

施餓鬼

 餓鬼道に落ちて飢餓に苦しんで災いを為す鬼衆や

 無縁の亡者の霊に飲食を施す法会。

 (由来) 目連尊者が神通力で、亡き母親が餓鬼道で

 苦しんでいるのを知ります。それを救うにどうしたらよ

 いかお釈迦様に教えを請います。

 七月十五日の安居の最終日に、僧の一切の者に施し

 をするように教えます。これが施餓鬼の始まりです。

 

 盂蘭盆(うらぼん)

 施餓鬼がもとで、広く祖霊の死後の苦しみの世界から

 救済ための仏事をいいます。

 梵語の「ウランバナ」の音訳で、意味は「逆さ吊り」

 の意味だそうです。これが日本古来の祖霊信仰と結

 びついたのが、ご先祖様をお迎えする現在の「お盆」

 のもとになっています。

 

安禅〈あんぜん〉

静かに坐戦すること。 

「安禅必ずしも山水を須(もち)いず

  心頭を滅却すれば火も自ずから涼し」

杜荀鶴の漢詩ですが、禅の「碧巌録」にも採取されて

います。

これを有名にしたのが恵林寺の快川和尚で、信長軍

に敗れた武田軍の落人を寺に匿かくまって焼き討った

時の辞世「心頭滅却すれば火もまた涼し」であります。

 

 

 

 

                               今日一日幸運でありますように!

                       

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 

新大字典(講談社) 字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂) 

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝こ説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)

新明解「四字熟語辞典」 三省堂

新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)

新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂

新明解「類語辞典」(三省堂)

成語林(obunsha)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)

哲学用語入門(大和書房/高間直道著)

哲学辞典(平凡社)

漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)

仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)

落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)

中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)

漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版