ことばの物語
≪とこしえー永久≫
和訓の「とこしえ」の語源は「床石上(とこしいえ)」からで、
岩の上にあって不変であるというところからであります。
ちなみに「常盤=ときは」は、「床石=とこいし」からであり
ます。
「とこよ=常世」もこれに関連し、永久不変の国で、神々
が住む国というところから、不老不死の国となります。
これは「天上の国」に対として「地下の国」を指していま
した。地下の国というところから「死者の国」をいみする
ようになりました。(死んでしまえは不老不死?)
さらに、中国の神仙思想の影響のようですが、これは
海の彼方にあとされるようになります。
そこには蓬莱山、瀛州山、方丈山の三霊山があり、
神仙か住み、不老不死の仙薬があるとされました。
浦島太郎の源泉は「浦島子」という話で、彼は漁に出て
7日間舟をこいで常世に到り、海神(わだつみ)の神の宮
に、神の乙女と暮らしたと。
竜宮城は常世の国で、理想郷であったようですね。
永ーながい・エイ
水流が細く支流に分かれて、どこまでも伸び続けるさま。
屈曲して細くながく続く意を含む。
【単語家族】
詠・・・ながく声を引き延ばす。
枉(まがる)…曲がって伸びる。
横・・・どこまでも広がる。
永巷(えいこう)
後宮の奥御殿。
(宮中の女官の住む家並みの間に通じていた、ながい
通り道の名から。
漢の武帝はこれを掖庭とあらため、罪ある女官を幽閉
した。)
※「巷=ちまた」は「道股=みちまた」の意で、分かれ道、
岐路。
「掖庭=えきてい」は、宮殿の脇の殿舎。後宮。
永日(えいじつ)
のどかでながい春の日。
永字八法(えいじはっぽう)
筆法の名で、「永」の字で運筆の八方を説明したもの。
晋の王義之の「蘭亭序」の第一字から出たといわれる。
蘭亭序の冒頭
<永和九年 歳は癸丑(きちゅう)に在り・・・・>
久ーひさしい・キュウ
背の曲がった老人を後ろから支える形で、曲がって長
いの意から、長い時間がたつという意を表す。
【単語家族】
旧・・・長く時間がたつ。
九・・・長く数えて行きつまった数。
究・・・曲がりくねって奥深くはいる。
ちなみに、「灸(きゅう)」」はもぐさで長い時間ひを燃や
すで、「柩(ひつぎ)」は長い間、死体を保管する棺桶。
久故(くこ)
昔からの知り合い。
久視(きゅうし)
いつまでもしっと視つづけるから、長生きすること。
久疾(きゅうしつ)
長患い。
久遠(くおん)
・長い間
・永遠であること。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社) 字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版
