ことばの物語
≪おちゃー茶≫
〖茶〗
お茶はツバキ科の常緑低木。
紅茶、ウーロン茶も緑茶からできています。
緑茶は若葉を蒸して冷まし、焙(い)って作ります。
一番茶、二番茶、三番茶と茶葉の採集時期によって
分けられます。
お湯を注いで飲むものが煎茶で、粉にして混ぜて飲
むのが抹茶(粉茶)であります。
この緑茶を発酵させたものが紅茶で、半発酵させた
ものがウーロン茶になります。
禅僧の栄西が日本にお茶を伝えたとなっていますが
最初に日本に伝えたのは平安時代初期の最澄が
中国の唐から茶の種を持ち帰り、畿内で栽培したの
が最初でありました、当時は薬用として用いられ、民衆
の日常では飲まれていませんでした。
これを再興させたのが鎌倉時代に栄西であります。
栄西は中国の宋から茶の種を持ち帰ったものが、日常
の飲みとして民衆に広まっていきました。
茶ーチャ・サ
字の成り立ちは「艸=くさ」に「余の略=のびる」で、
伸びた新芽を摘んで飲料にするもの。
(補)ー別説
「余=のばす・くつろぐ」で、緊張を取ってから体を伸ばす
効果のある植物。
※茗(ちゃ)は、新芽を取った残りに生える二番茶、三番
茶で、遅く摘み取ったお茶のこと。(日本ではほとんど
使われていません。)
山茶花(さざんか)ですが、中国でツバキ類一般をさす
「山茶」に由来します。「茶梅」とも表記されます。
〖茶に由来する言葉〗
お茶を引く
お客が来なくて暇なこと。
吉原の遊郭で、お客のこない暇な遊女にお茶を臼で引
かせたところから。
お茶の子さいさい
造作もないということ。(楽々・朝飯前)
「お茶の子」はお茶とともに出されるお菓子のことで、
簡単に食べられるお菓子が選ばれたというとこから。
別説では「お茶の子」は朝飯の前に食べる「茶粥」の
こととされ、これがちょっとした腹の足しなり、「朝飯前」
はこれから生まれました。
二番煎じ
前にあったことの模倣で、代り映えのしないこと。
一度煎じた茶葉をもう一度煎じること。
(昔は二番煎じどころではなく、お茶の色かほとんどな
くなるまで何度もお湯を注いだものです。)
茶化す
まじめなことを冗談にしてしまう。
漢字は当て字で「ちゃ+かす(動詞を造る接尾語)」で
「ちゃ」は素性ははっきりとしないそうです。
茶々を入れる
横から余計な言動をはさむこと。邪魔な発言する。
お茶を入れて一服することから、人のやっていること
を中断し水を差す意になったもの。
茶番劇
底の見えすいた下手なたくらみやふるまい。
歌舞伎からで、お茶登板(茶番)を務める下っ端の
役者が大入りの慰労会で余興として行った寸劇
(茶番狂言)をいったもの。
茶柱が立つ
縁起が良いこと。
これはお茶屋さんの宣伝文句でありました。
なかなか売れない番茶(摘み残りの硬葉の煎茶)
で、茎なども多く混じっていて茶柱が立つところに
目を付けたプロモーションでありました。
誤字脱字御容赦ください。
今日一日幸運でありますように!
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社) 字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編)
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
仏教語源散策(中村元編/角川ソフィア文庫)
落語ことば辞典(榎本滋民著・京須偕充編)
中国史で読み解く故事成語/阿部幸信著 山川出版)
漢字の語源図鑑(平山三男著/かんき出版
