ことばの物語 ≪げきとつー激・突≫
〖激突〗
スティーブン・スピルバーグ監督のデビュー当時のの画『激突』、今日のあおり運転の恐怖ものであります。(1972年・49年前)
<何気なく一台のタンクローリー(アメ車はとてつもなく大きい)を追い抜いた
ところから物語は展開していきます。
この後から理由もわからず追い回されることになります。タンクロー
リーの運転席は真っ暗で、運転手の姿は見えません。
まるで悪魔に憑依されたような恐怖映画でありました。
原作は「トワイライト・ゾーン」の著作で知られるリチャード・マシスン。
さすがですね。>
激ーはげしい・ゲキ
字の成り立ちは「氵=水」に「敫=うつ・たたく」で、水が岩に当たって
はげしいの意味。
(補)ー参:常用字解(白川静著/平凡社)
「敫」は「方=横たわった木に死者を吊るした形」に「白=白骨化した
づ骸骨」に「攵=攴=打つ」で、その死体の持つ強い霊の力を殴って
刺激し、邪悪な霊を追放する儀礼。
(日本的に考えれば、怨みで祟られそうな気がするんですが?)
その刺激によってはげしくなる意味から、その意味を水に移して
「氵=水」を付したものであります。
・色の「白=しろ」は白骨化した頭蓋骨のしろさから発想
されたものであります。
・「方」が方向を示すのは、「木に吊るされた死体」が
四方向に置かれたところからそあです。
・「妨=さまたげる」は「女=巫女」と「方」の呪力で、外部
の邪悪な霊の侵入を妨害することを意味します。
白川先生の字解は、漢字の謎解きの極ですね。ドラマチックで
まさしく漢字界のシャーロック・ホームズですね!
激濁揚清(げきだくようせい)
悪を取り除き、善を高揚するたとえ。
激憤慷慨(げきふんこうがい)
激しくいきどおり嘆くこと。
突ーつく・トツ
字の成り立ちは「穴」に「犬」で、穴から犬が出し抜けに飛び出すさま
から、つきでるの意味。
突貫(とっかん)
日本で用いられる言葉で、一気に実行すること。
突厥(とっけつ)
南北朝時代から唐初にかけて中国の北方や中央アジアで強大で
あったトルコ系の民族。
猪突猛進(ちょとつもうしん)
一つのことに向かって、向こう見ずに進むこと。
猪突豨勇(ちょとつきゆう)
「猪」も「豨」もイノシシのことで、イノシシのように向こう見ずに進む
勇者ということで、中国の王莽が囚人のなかから選抜して組織した
軍隊のなまえ。
今日一日幸運でありますように!
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店)
新大字典(講談社) 字訓:白川静著(平凡社) 漢辞海(三省堂)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝こ説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
新明解「語源辞典」(三省堂) ことわざ辞典(gakken)
新明解「故事ことわざ辞典」 三省堂
新明解「類語辞典」(三省堂)
成語林(obunsha)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新・仏教辞典(誠信書房)
哲学用語入門(大和書房/高間直道著)
哲学辞典(平凡社)
漢字の用法(武部良明著/角川小辞典2)
