ことばの物語
≪あらわすー表・現・顕・露≫
表現、改めて国語辞典で調べてみました。
<人間の内面にある思想、知識、感情、感覚などを
他者が具体的に知覚、認識できる言語、音楽、
絵画、彫刻、表情、身振り、行動などの形で外面
に表すこと。また、そのように表したもの。>
ある女優さんが演劇活動する自分を「表現者」など
と言っていましたが、この世間において人はみな表
現者でありますね。
つまり、いかに自分の人生で自分をうまく表現でき
るかであり、シェークスピアが言うように「この世は
舞台」であります。
表ーおもて・あらわす・あらわれる・ヒョウ
字義は、中にあるものを別の形で外に出して見える
ようにすること。
字の成り立ちは「衣」に「毛」で、毛皮のおもて、おも
て着の意味。
表外意味(ひょうがいもじ)
常用漢字以外の漢字。
表装=表具
紙、布などを使って、軸物、ふすま、屏風などを作る
こと。
表木綿の裏甲斐絹(おもてもくめんのうらかいぎぬ)
うわべを地味にして、目に見えない所に贅沢をする。
江戸っ子の好みを表したことば。
現ーあらわれる・あらわす・ゲン
字義は、それまで見えなかったり、隠れていたものを見
えるようにすること。
字の成り立ちは「王=玉」に「見」で、玉の光が現れる
ことで、あらわれるの意味。
光を当てると本来の輝きが現れてくるんですね。
現身(げんしん)
仏教の仏の三身の一つで、応身ともいいます。他は
法身、報身であります。
応身は、人間の形をしてこの世に現れる仏の身。
法身は、釈迦の説いた法を釈迦の不滅の身とみな
したもの。
報身は、真理を悟った功徳を有する具体的普遍な
身で、永遠な真理の生きた姿。(これはよく理解でき
ませんでした。)
現世利益(げんせりやく)
信仰や修行によってこの世で受ける仏、菩薩の恵み。
顕ーあきらか・あらわれる・ケン
字義は、知られていないものを世の人に広く知られ
るようにすること。
隠の対。
もとの字は「顯」で、字の成り立ちは「日に絲=太陽
のもとでの糸」に「頁=見」で、日中糸を見ることから、
はっきりしているの意味。
(電灯のなかった時代ですから、はっきりと見るには
太陽の光の下であったんですね。)
顕教(けんきょう)
仏教の密教の対で、言語文字の上に明らかに説き
示された教えの意。ただ、これは密教からの言い分
で、密教は最高深遠でその境地に達した者以外は
うかがい知ることのできない教えとする。
解らないところに神秘性とカリスマ性があるんですね。
露ーつゆ・あらわす・あらわれる・ロ・ロウ
字義は「=現」で、覆い隠しておくべきものをそのまま
外に出すこと。
暴露でありますね。
字の成り立ちは「雨」に「路=落に通じ、落ちるの意
味」で、落ちてきた雨つゆの意味。また、落ちてきて姿
をあらわす意味。
露骨(ろこつ)
骨を晒す。戦死して骨を戦場にさらす。これからあ
りのまま、むき出しの意味。
露命(ろめい)
露のような命。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
