ことばの物語
≪あやしいー奇・怪・妖≫
奇=どうしてそうなるのかよくわからないほど神秘
的なようす。
怪=実態がよくわからないために疑問に思うこと。
妖=女の姿が男を惑わすほどの何かを持ってい
るようす。
【それぞれの字の成り立ち】
奇ーあやしい・めずらしい・キ
「大=両手を広げて立つ人」に「可=かぎ型に曲が
る」で、変わっている人の意味を表す。
怪ーあやしい・カイ
「忄=心」に「又=右手の象形」に「土=土地神の象
形」で、ふれてはいけない土地神の土に右手を置
き、異常な心理状態となる。
妖ーなまめく・わざわい・あやしい・ヨウ
「女」に「芺=髪を振り乱した巫女」で、なまめかし
くもあやしい意味。
女性の意味。女性の一種の姿態であるところか
ら女を付したもの。
【奇を音符に含み、かたむく、かたよるの意味を
共有する字】
寄ーよる・キ
「宀=屋根」に「可=身を曲げて立つ人」で、屋根の
下に身をよせるの意味。
埼ーきし・さき・キ
「土」に「可=曲がる」で、曲がった切岸の意味。
埼玉県に岸の字?海がないのでありますが。これ
はどうも当て字らしく、古墳群の「さきたま」が語源
であるようです。埼玉県には多くの古墳があるとい
われます。では「さきたま」は?
「幸魂=人を守ってくれる神の働き」ということらし
いです。
綺ーあや・あやぎぬ・キ
「糸」に「奇=平凡でない」で、目を奪うような美しい
あやぎぬの意味。
「きれい」は「綺麗」とかきます。
踦-かたあし・キ
曲がって立つに足を付して、片足の不自由な意味
を表す。
騎ーのる・キ
「馬」に「奇=かぎ型に曲がる」で、両足をまげ、宇
野にまたがるの意味を表す。
奇貨居(お)くべし
機会はうまくとらえて利用すべきだと。
珍しい品物は、将来値上がりが予測されるから、い
ま仕入れておきなさいと。
故事があります。
<中国は戦国時代末、豪商の呂不韋が趙国の人
質となっている秦の皇子 子楚を「奇貨居くべし」と
判断し、援助をした。後、子楚は秦の王となり、呂
不韋は大臣に取り立てられる。
子楚が人質であったころ、呂不韋の愛妾を所望
し、これをしぶしぶ差し出したのですが、その時こ
の愛妾はすでに呂不韋の子を宿していたという。
そして、子楚の子として生まれたのが後の秦の
始皇帝であると。>
呂不韋は一介の商人から、戦わずして一国ま
でも手に入れてしまったということでありますね。
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
新明解「四字熟語辞典」 三省堂
