精霊たちーペン画トリミング | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

ことばの物語

  ≪かたい堅・硬・固・難

 

【字の成り立ち】

「土」に「臤=かたい」で、かたい土の意味から、かた

いの意味。

「脆い=もろい」の対。中まで詰まっていて形が変わ

らない様子。

「石」に「更かたくてつよい」で、「更=あらためる」とし

て用いられるようになったところから「石」を付したもの。

「軟らか」の対。力を加えても形が変わらないもの。

表面のかたさなどですね。

「口=城壁のかこい」に「古=かたい」で、城郭のかた

い守りから、堅いの意味。

「ゆるい」の対。全体が強く形のかわらない。

 

この三つの「かたい」の使い分けは、対する語から判

断するといいですね。

 

禍に遭って祈る巫女の象形」に「隹-とり」で、禍に

出くわして鳥を供えて祈るさまから、かたい、わざわい

の意味。

「易しい」の対

物事を行うのがむずかしい。

 

<堅>

堅甲利兵(けんこうりへい)

非常に強い兵力のこと。

利兵の「」は、武器のこと。利兵は鋭い武器。

堅塞古塁(けんさいこるい)

非常に守りの堅いとりで。

」は、とりで。もとは「ふさぐ」の意味。

」は、土を重ねたとりで。もとは「重ねる」の意味。

堅白同異(けんぱくどうい)

こじつけや、詭弁のたとえ。

中国の故事からで、その詭弁の内容は以下の通り。

堅くて白い石を目で見ると白いことはわかるが、堅

さはわからない。

手で触れると堅さはわかるが、色はわからない。よっ

て、堅くて白い石は同時には成り立たない。

<硬>

硬骨(こうこつ)

硬い骨から転じて、意志が強くてたやすく屈しないこと。

硬骨漢の「漢」は男のこと。

硬水(こうすい)

カルシュウム塩、マグネシュウム塩を比較的多く含む

天然水で、石鹸が溶けにくく、洗濯に不適であります

と。⇔軟水

硬派(こうは)

強い意志、主張を持つ一派。次の解説が面白いです。

好んで正義を主張し、時に暴力を振るう一派とあり

ます

<固>

固陋頑迷(ころうがんめい)=頑迷固陋

頑固で視野が狭く、自分の考えに固執して正しい

判断ができない。

「固陋」は、かたくなで見識が狭い。

「頑迷」は、かたくなで道理に暗いこと。

この二つからすると、見識が狭いと、道理に暗くな

るということですね

<難>

艱難汝を玉にする

西洋の諺「逆境は人を賢明にする」の意訳。

人は困難や苦労を乗り越えると、あたかも地中か

ら掘り出した粗玉が美しい玉に磨けあげられるよ

うに、立派な人間に成長すると。

艱難にあって初めて真の友を知る

これも西洋のキケロの「友情論」からであります。

必要な時の友こそ真の友」なんてこともいいますね。

 

 

2017.12掲載再考

 

今日一日幸運でありますように 

 

                 誤字脱字ご容赦ください。

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)

字訓:白川静著(平凡社)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)

暮らしのことば 語源辞典(講談社)

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編 

新明解「四字熟語辞典」 三省堂