精霊たちーはがき大ペン画  | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

 

ことばの物語

  ≪はこがまえ

    かくしがまえ ≫

 

匚」はもとは二つに分かれていました

もうひとつは「匸」で「かくしがまえ」で、上の横棒が

ほんの少し突き出ています。現在の表記では「匚」

に統一されています。

 

ーホウ

四角い枠、その枠で囲んださまを描いたもので、
意符として用いられます。また、竹籠などを編む
時に力を加えて曲げるのて、「力を加えて曲げる」
の意味をも持ちます。
 
-はこ・コウ
「匚」に「甲=かめのこう」で、入れたものを亀が甲
羅に身をひそめるように覆い隠す、はこの意味。
         <パンドラの匣>
ゼウスがパンドラに持たせた小匣(壺ともいわれ
る)。この中にはあらゆる災いが入っていました。
好奇心の強いパンドラはとうとうこの匣を開けて
しまいます。さまざまな災いが飛び出し、あわて
てパンドラは蓋を締めますが、希望だけを残して
すべて飛だしてしまっていました。
ここで、考えられるのが災いの匣になぜ希望か
あったのか。そして、これだけが残ったのか。
希望はこの世の中にないのでありますね。
だから、希望はかなわない。
すなわち、希望は災いであると解釈できません
かね。
希望は急転直下失望と変わるのであります。
 
ーただす・キョウ・コウ
「匚=柳、竹を曲げて作ったはこ」に「王=枉に
通じ、曲げる」で、曲げて形をなおす、ただす
の意味。
名前で用いられるときは「たすく・ただし・まさ
し」と読むようであります。
 
ーたくみ・ショウ
「匚」に「斤=ものを切る」で、優れた職人のこと。
工匠(こうしょう)
木工、細工師、職人、技術者、技芸家。
師匠(ししょう)
先生、かしら、棟梁。
意匠(いしょう)
もくろみ、くふう、考案する、趣向などを凝らす。
 
かくしがまえー匸
字の成り立ちは、外から見えないように狭い隅
を設けたさま。
または、上に蓋を載せて下の物を隠すさま。
 
ーかくれる・かくす・かくまう・トク・ジョク
 
ーさかい・ク
もとの字は區で、「匸」に「品=多くの物」で、
区切って加工の意味。
 
区区(くく)
わずか。小さな形容。それぞれ違っていること。
和訓では「まちまち」で、語源は「町々=未知(ま
ち)」。町は田や土地の区画を言ったもので、区
画の多いものを「まちまち」といった。
 
(くすし・いやす・イ)
醫の略字とされますが、もとは全く関係ない
字で、うつぼ(矢を入れる器)の意味であります。
これが「くすし」の俗字として用いられたと。
醫は「殹=エイッというまじないの声」に「」で、
古代においては病の治療はまじないで、それに
薬酒を用いるようになったものを表しています。
巫術で病は治るものでなく、これが「野巫=いなか
の巫師」、「薮医」の語源とも。ただ、「野夫=田舎
者」、つまり草深い田舎の医者の方が主流であり
ます。
今では医療で治らない病を呪術で治すといって、
人の弱みに付け込む詐欺まがいが横行してい
ますが。
 
2017.11掲載再考
 

今日一日幸運でありますように 

 

                  誤字脱字ご容赦ください。

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)

字訓:白川静著(平凡社)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)

暮らしのことば 語源辞典(講談社)

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編