精霊たちーはがき大ペン画 | ザーアートマンのブログ

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ペン画の展示。絵のサイズはハガキ大です。定年後書き溜めた絵画をできれば毎日一枚展示していきます。

 

ことばの物語

たもつ」の意を含む字ー保・褓・褒

これらは「保=たもつ」を含んだ字であります。

 

ーたもつ・ホ

字の成り立ちは「寽=乳児を抱きかかえている形

で、成人が乳児を抱いてい守るの意味。

保守(ほしゅ)

たもちまもる。旧習に執着して新しいものに進もう

とすないこと。

この反対か「革新」ですが、温故知新ではない革新

は単なるブームに終わってしまいますね。

保食神(うけもちのかみ)=食物神

「日本書紀」に出てくる神様。

天照大神は月夜身尊(つきよみのみこと)に葦原

 中津国の保食神に会ってくるようにいいます。

 保食神は陸を向いて口から米飯を吐き出し、海を

 向いて魚を吐き出し、山を向いて獣を吐き出し、

 月夜見尊をもてなそうとしますが「口から吐き出し

 たものを食べさせるとは何事か」と月夜見尊は怒っ

 て、保食神を殺してしまいます。

 これを聞いた天照大神は怒り、月夜見尊と会わな

 くなり、これより太陽と月は昼と夜に別れて出るよ

 うになった>と。

 この話にはまだ続きがありますが長くなるのでこ

 れまでとします。

 

ーホ・ホウ

襁褓(むつき/おしめ・うぶぎ)で知られるのみでね。

字の成り立ちは「」に「保=乳児を抱く」で、乳児を

抱くのに用いるむつきの意味。

 

ーほめる・ホウ

字の成り立ちは「」に「保」ですが、こちらは「褓」

と違って物を抱きこめるような大きな着物の意味

で、「報=むくいる」に通じ、ほめるの意味。

褒姒(ほうじ)

西周の幽王の后。亡国の美女であります。

夏王朝の時、宮中の庭に神龍が出現し、その口

 の泡を帝は箱に収めた。その箱は夏、殷、周王朝

 へと代々伝った。封印されいた箱が、ついに周王朝

 の時に開かれるのであります。
 開かれた箱の中から泡が出てきて一匹の蜥蜴と

 なり、後宮に紛れ込んでしまった。

 ある時、七歳の童女がこれと遭遇した。それから時

 が過ぎ、十五歳になった童女は男に由らず女児を

 産んだ。褒姒の誕生であります

 いろいろあって、幽王に見初められて后となります。

褒姒は笑うことがなかった。ある時、烽火が間違って

上げらた。そうすると諸侯が集まってきた。それを見

た褒姒が初めて笑った。それから幽王は褒姒を笑

わせるため、しばしば烽火を上げた。

犬戎が攻めてきた時、烽火が上がったが、諸侯たち

はまたお遊びかと駆けつけるものはなく、幽王は

犬戎に殺されてしまいます。

 

今日一日幸運でありますように 

 

2017.10掲載再考

 

 

                  誤字脱字ご容赦ください。

 

勉強の主な参考書

漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)

字訓:白川静著(平凡社)

暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)

暮らしのことば 語源辞典(講談社)

講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵

漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)

動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール

英米故事伝説辞典ー冨山書房

中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編