ことばの物語 ≪いく・キー幾=きざし・いくばく≫
【幾】
「幺幺=こまかい糸の象形」に「戌=まもる」で、戦争の際、守備の抱く
細かな心づかいのさまから、かすかの意味や、あやういの意味を表す。借りて「いく」の意味。
「いく」の意味は別として、よくできていますね。
戦争となると細かい注意を払わないと、命取りになりかねませんからね。まさしく、国が亡ぶのも「蟻の一穴」からであります。
[幾(き)の音符を含む形成文字]
≪機ーはた・キ≫
「木」に「幾=こまかい」で、細かいからくりのしてある器具の意味。
その代表が布を織る機であります。
機械
1.巧妙なしかけの器具で、転じて世渡りの知恵、また、いつわり、
たくらみの意味おも表す。(絡繰=からくり)
2.武器の総称
3.いろいろな動力によって、一定の仕事をするように造られたしかけ。
≪畿ーみやこ・キ≫
「田」に「幾=近いに通じる」で、みやこの意味。
中国では王城から五百里(中国周の単位では一里は405m)以内の地で、天子の直轄地。日本の畿内もこの意味を持っていました。
[山城(京都府)・大和(奈良県)・河内、和泉(大阪府)・摂津(大阪から兵庫あたり)の五か国]
≪磯ーいそ・キ≫
「石」に「幾=機に通じ、布のを織る機」で、はたを織るときのような音
のするいその意味。
意外ですね波の音からでありました。
たぶん、織物に関係した人が作った字ではないんかな?
≪饑ーうえる・キ≫
「食」に「幾=かすか」で、食物がかすかしかない。うえるの意味。
饑食(きしょく)
ひもじいようす。
饑溺(きでき)
食物に飢えることと溺れることて、民のひどい苦しみのたとえ。
政治の貧困はこの世に餓鬼道を作ってしまいます。
餓鬼には3つあるようであります。
無財餓鬼
一切の飲食ができない餓鬼。ただ施餓鬼供養のものだけ食べられる。
盂蘭盆でありますね。
少財餓鬼
ごく僅かな飲食だけできる。
多財餓鬼
多くの飲食ができる餓鬼。
ただ、いくら食べても満ち足りることがない。
2017.8掲載再考
今日一日幸運でありますように
誤字脱字ご容赦ください。
勉強の主な参考書
漢字源(学研) 漢語林(大修館書店) 成語林(Obunsha)
新明解語源辞典(三省堂) ことわざ辞典(Gakken)
字訓:白川静著(平凡社)
暮らしのなかの仏教語小辞典(ちくま学芸文庫)
新佛教辞典(誠信書房)
暮らしのことば 語源辞典(講談社)
講談社現代新書ー漢字の字源・漢字の知恵
漢字の用法ー角川小事典(武部良明著)
動物シンボル事典ー大修館書店/ジャン=ポール・クレベール
英米故事伝説辞典ー冨山書房
中国の故事と名言500選 (平凡社/駒田信二・常石茂編
